ガザ:ガザで「脳がない」女児が誕生、イスラエルの兵器から発生した放射線によるものか

2025年05月02日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ガザで衝撃的な事例…「脳がない」女児が誕生し、イスラエルの兵器への国際的調査が求められる

【ガザ:アナトリア通信】

爆発音が轟くなか、北ガザ県のアウダ私立病院で、女児「マラク・アフマド・カーヌーウ」ちゃんが「脳がない」状態で生まれた。パレスチナの保健当局者はこの事例を「衝撃的」と表現し、その原因について、イスラエルがガザ地区で継続的に実験している兵器の投下に起因する放射線によるものと推測した。

ガザ地区の保健省のムニール・ブルシュ局長は、自身のテレグラムページへの投稿で、生後2日の女児マラクちゃんについて、「子宮内での胎児奇形の衝撃的な症例の1つである」と述べた。

ブルシュ氏は、この投稿にカーヌーウちゃんの状態を記録した短い動画を添付した。その動画では、脳がない彼女の痛ましい姿が映されており、頭蓋骨は目の上までしかなかった。

同氏によれば、この症例は「胎児奇形」の現象がガザ地区で著しく増加しているなかで起きており、「イスラエル占領軍がガザで民間人や子どもに対して実験している兵器の使用と関連するもの」と推測した。

数か月にわたりジェノサイドが続くなかで、医師らや複数の人権報告書が、ガザ地区にいる妊婦がイスラエルの砲弾やミサイルから発生する有毒ガスにさらされ、胎児の奇形が生じるおそれがあるとして警鐘を鳴らした。

〈国際的に禁止されている兵器〉

ブルシュ氏は、「ガザで起きていることは、侵攻後のイラクで記録されたことを思い起こさせる。当時、爆撃によって生じた汚染や放射線の影響で先天性の奇形の発生率が上昇した」と述べた。

同氏は、「これらの胎児奇形が頻発する原因や、使用されている兵器の性質について」国際的な調査を行うよう求めた。

ガザの政府報道局はこれまで幾度となく、イスラエルはこの地区でのジェノサイドに際して、国際的に禁止されている武器を使用していると確認してきた。

(後略)


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翻訳者:庄司陽
記事ID:60063