イエメン:フースィー派は、伝統的な愛国の歌を演奏した人気アーティストを拘束

2025年05月03日付 Al-Nahar 紙
アーティスト ハリール・ファルハーン
アーティスト ハリール・ファルハーン
■フースィー派は、人気アーティスト、ハリール・ファルハーンを、(彼が歌った)曲を理由に拘束。

フースィー派は、伝統的な愛国の歌を演奏したとして、イエメン人アーティスト、ハリール・ファルハーンを拘束している。

【本紙】

イエメンの親イラン武装組織、フースィー派は、「イエメン北部のザマール県で、伝統的な愛国の歌を地元の結婚式の宴会で演奏した」として、イエメン人アーティスト、ハリール・ファルハーンを拘束した。

報道機関や人権団体の情報によると、ザマール県のフースィー派民兵の関係当局は、ハリール・ファルハーンがイエメンの革命の遺産を伝える愛国の歌の数々を演奏している映像がソーシャルメディア上で拡散していることを受け、彼を拘束した。



イエメンのムアンマル・イルヤーニー情報・文化・観光大臣はこの事案に対して、「アーティストのハリール・ファルハーン氏が、イエメンの為に演奏したという理由で拘束されたことで、弾圧と恐怖で成り立つこの組織のもろさが明らかとなり、人民の連帯と団結に寄与するすべての物を前では(組織が)存亡の機にあることが露わになった」と述べた。

イルヤーニー大臣はXの公式アカウントに、「フースィー派は、いくつものイランの国旗が掲揚され、さまざまな宗教的な音楽がペルシャ語で敬意を表しながら、意気揚々と放送されている中、イエメン共和国の国旗が掲げられ、『わが祖国』の合唱が起こることに我慢が出来ないのだ」と投稿した。



そして「これは単にアーティストを標的としたものではなく、人々の意識にある国家と祖国の特質すべてに対する計画的な敵対行為である」と指摘した。


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:清久功介
記事ID:60065