■教育大臣:今年9月に15校の新たなエジプト日本学校が開校(写真)
【ウィサーム・アブドゥルアリーム】
エジプトのムハンマド・アブドゥッラティーフ教育・技術教育大臣は、日本の阿部俊子(あべとしこ)文部科学大臣のエジプト訪問を歓迎した。今回の訪問はムハンマド・アブドゥッラティーフ大臣の招待に応じたもので、阿部文部科学大臣として初めてのエジプト訪問である。教育に関する共同パートナーシップ「エジプト・日本教育パートナーシップ(EJEP: Egypt-Japan Education Partnership)」を強化し、今後の取り組みを協議することが目的である。
会議の冒頭、ムハンマド・アブドゥッラティーフ大臣は、阿部大臣の出席を歓迎した上で、日・エジプト関係は、特に教育部門において、共通認識の下、特別な戦略的パートナーのシップの模範的なモデルであると称賛した。そして、「エジプトと日本の協力は先駆的な教育モデルを生み出してきた。中でもエジプト日本学校(EJS:Egypt-Japan School)は、『特別活動』を中心とする日本式教育が導入され、学問的側面と全人格的な発達・成長につながる側面を融合させた独自の試みが行われている。こうした活動は、生徒の個性を伸ばし、規律やチームワークといった価値観の形成に貢献している。現在、EJSは55校あり、今年9月に新たに15校が開校する予定である」と述べた。
また、技術教育分野における効果的なパートナーシップにも言及し、トヨタ、カシオ、ヤマハといった日本を代表するメーカーと連携した応用技術学校の設立・運営支援は、教育部門と実際の労働市場と結びつける成功モデルであると評価した。そして、これらの学校に特化した90の枠組みがあり、同省が日本側と連携して技術開発を目指している学校が1270校あることを明らかにした。
(後略)
