■イスラエルとトルコの戦闘機がシリア上空での直接対峙を回避
【本紙】
複数のメディアの記事は、イスラエルの戦闘機が木曜の夜、ダマスカスの大統領宮殿近くの複数の地点を空爆中に、ダマスカス上空でトルコの戦闘機との直接対峙を回避していたと報じた。
イスラエルのチャンネルN12がトルコの反政府系ニュースサイト「ソズジュ」から引用して伝えたところによると、イスラエル戦闘機の活動が活発になっている地域でトルコの「F16」型戦闘機が偵察飛行を行い、電子戦システムを通じてイスラエル戦闘機に「警告メッセージ」を送った。その上で双方の間で短い無線が交信がされ、エスカレーションは回避されたとのことである。
また同チャンネルによると、イスラエルはシリアで複数の軍事拠点を標的にしたが、その中には親トルコの部隊の拠点もあり、それらはトルコから兵站・兵器供与・訓練の援助を受けていると考えられている。
この出来事は、トルコ政府とアフマド・シャルア大統領率いるシリアの新政権との接近の兆しが強まっているなか起こった。西側の情報筋によると、トルコは「T4」空軍基地を無人機の先進基地へと転用し、シリアの防空供給国としての役割を果たそうとしているという。
イスラエルの先制攻撃
イスラエルはここ数週間にわたり、同基地へ連続攻撃を仕掛けており、それに加えてハマー空港や他の2か所の基地にも爆撃を行った。軍の複数の情報筋によると、それは、これらの基地に防空システムや先進的なレーダーを設置しようとするトルコの試みを阻止することを目的とした行動である。また、これらの軍事行動は、シリアから地中海東部までのより広範な範囲で行われている、トルコとイスラエルの対峙の一部と考えられる。
(後略)
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翻訳者:田中友萌
記事ID:60074