アルジェリア:オマーン国王が初のアルジェリア訪問、両国の戦略的パートナーシップ強化へ
2025年05月05日付 al-Quds al-Arabi 紙
■オマーン国王のアルジェリア訪問を盛大に歓迎、両国間で3億米ドル規模の合同政府系ファンド基金の設立が内定
【アルジェ:本紙】
アルジェリア当局は、同国を始めて訪問したオマーンのハイサム・ビン・ターリク国王を盛大に歓迎した。現在、両国政府の関係は著しい発展を見せており、投資を目的とした合同政府系ファンドの設立を目指す両国の願望がその表れとなっている。
アルジェリア大統領府の公式ページは日曜日、アブドゥルマジード・タブーン大統領がオマーン国王を出迎え、首都西部郊外の滞在先まで同行し、その夜に国王を招いて晩さん会を催す様子を写した複数の写真を公開した。翌日、国王は首都アルジェの殉教者の地を訪れ、解放革命の殉教者を祀る記念碑の前に花輪を捧げた。その後、国立解放闘士博物館を訪れ、アルジェリアの歴史の様々な局面、特に解放革命(独立戦争)に関して説明を受けた。これらは外国元首による国賓訪問において、象徴的な儀式として組み込まれている。
その後、両首脳は単独で会談を行ったのち、両国の高官らを交えた拡大会談へと移行した。そして大統領府において、予備協定1件、覚書4件、協力覚書2件、実施プログラム4件への署名がなされた。これらのなかには、3億米ドル規模のアルジェリア・オマーン合同政府系ファンドの設立が含まれており、これは食料安全保障、製薬産業、鉱物・鉱業分野に加え、科学技術、教育、農業、投資、製薬産業、司法協力、司法、植物防疫、動物の健康といった分野への投資を重点的に行う予定である。
(後略)
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翻訳者:土屋伶斗
記事ID:60083