モロッコ:メクネスでガザ支援を訴えるデモに数千人が参加
2025年05月04日付 al-Quds al-Arabi 紙
■メクネスでパレスチナ人をガザから追放する計画に反対するデモ行進
【ラバト:本紙】
先週日曜日、モロッコ北部のメクネスで数千人がガザに連帯を示すデモに加わり、「パレスチナ人をガザから強制移住させる計画の中止」を要求した。
抗議者らは、ガザの住民を飢えさせるのをやめ、ガザ地区に対するイスラエルの虐殺を停止するよう要求するスローガンを叫んだ。
さらにデモ参加者らは、ガザ地区への全ての通行所が閉鎖され、支援物資の搬入が妨害されているために、飢餓が生じていることに警鐘を鳴らした。
彼らは「パレスチナ支援と対イスラエル正常化反対のためのモロッコ戦線」(非政府組織)の呼びかけたそのデモ行進において、「国連の、ガザでの戦争を止めることにおける無能性や、イスラエルへ圧力をかけることにおける無力性」を非難した。
デモ行進は歴史的なハディーム広場の前から開始され、市中心部にあるハムリーヤ地区へと向かった。2025年の3月初めには、ハマースとイスラエルの間で停戦と捕虜交換を目的とした合意の第1段階が終了した。この合意はエジプトとカタールの仲介および米国の支援を受けて、2025年1月19日から発効していたものであり、パレスチナ側の組織はこれを遵守した。
しかし国際刑事裁判所に指名手配されているイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はその第2段階への着手を回避し、去る3月18日にガザでの虐殺を再開した。ヘブライ語メディアによると、これはネタニヤフ氏の右派政権でもっとも過激な派閥に配慮して、同氏が自らの政治的利益を得るために行われたとされている。
イスラエルは2023年の10月7日以降、米国による無条件での支援のもとで、ガザでジェノサイド犯罪を行っており、そのほとんどが子どもや女性である17万人以上もの死傷者に加え、1万1千人以上の行方不明者を生じさせた。
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翻訳者:伊藤琴雪
記事ID:60088