
バルトゥン県アマスラ郡沖で、禁止区域に入った1人の人物が沿岸警備隊に緊急措置を取らせた。ロシア人であることがわかったこの人物は、警告を受けて、カヌーで海に面しているキュチュク・リマン地区まで引き戻された。
バルトゥン県アマスラ郡で陸と繋がっていないタヴシャン島にカヌーで向かう一人の人物が沿岸警備隊に緊急措置を取らせた。キュチュク・リマン地区からカヌーで海に出た身元不明の人物は、かつてのジェノヴァ共和国期から残るビザンツ教会や修道院といった歴史的遺跡が残されているため保護地域と認定され、立ち入りが禁止されているタヴシャン島に接近した。
◾️「よじ登って島に上陸」
カヌーを岩場に置いたその人物は、よじ登り島に上陸した。島の頂上に登り、少し散策をしている人物を見た住民が沿岸警備隊に連絡し状況を知らせた。
通報を受けて、アマスラ沿岸警備警備隊司令部のボートが動き出した。島から降り、カヌーで島から離れ始めたその人物を沿岸警備隊が止めた。アストリア・グランデ号でその地域にやってきたロシア人観光団体の1人であるとわかった人物とカヌーは警備隊のボートに乗せられた。島に上陸するのが禁止されているとは知らず、興味があったため島をまわったと話していることがわかった。
島が立ち入り禁止区域であることを知らされたこの観光客とカヌーは、キュチュク・リマン地区まで引き戻された。
◾️「ロシア人にとって最初または最後の目的地」
一方で、ロシアからトルコに来るクルーズ観光で最も好まれる場所の一つとして、バルトゥン県の歴史と観光の街アマスラがある。トルコを訪れるロシア人観光客は、アマスラを見ずには帰国しない。
毎年、訪れる観光客の数が増えているこの郡を訪れるロシア人観光客は、飽き足りずに何度もこの地区を訪れ、自然、静けさ、安らぎすらも楽しんでいる。初めてアマスラをみたロシア人観光客は、魅了されてまたここに来ると言って街を離れていく。ロシア人観光客は、アマスラの自然、海、静けさ、人々をとても好んでいると語る一方で、小売業者は最前の形でもてなしているロシア人観光客とアマスラの地元の人々が相互に好いているという。
ロシア人観光客が同郡をとても気に入っていることを強調したアマスラ市のレジャイ・チャクル市長も、アマスラがロシア人にとって最初の目的地か最終目的地になっていると述べた。同市長は、「アストリア・グランデ号の観光客と接することができとても幸せです。観光客数比較では、トルコで4番目、黒海では1番目の港です。地中海・エーゲ海に向かう便では最初の停泊地であり、帰路では最終停泊地です。黒海沿岸で最も選択される港であることを誇りに思います」と語った。
◾️「運航は2022年8月にはじまった」
アマスラは、アストリア・グランデ船のトルコへの運航ルートに、約3年前に選択肢の中の観光都市に加えられた。2022年の8月から12月の間に合計9回運航が行われ、乗客5,183人、乗組員3,840人を合わせて9,023人がこの地域を訪れた。
◾️「2024年には記録がどんどん伸びた」
自然、海、歴史、文化や静けさや人々の歓迎ぶりでロシア人観光客に最も好かれる場所となり始めているアマスラは、クルーズ観光で成果を上げた。2024年には船の運航回数は26回に増えて、乗客は2万5115人に、乗務員は1万1367人に達した。クルーズで地域に訪れた人の数は3万6482人となった。
◾️「天気が悪かったにも関わらず8回の航海が行われた」
悪天候にも関わらず冬の時期にも運航を続けたこの船は、2025年の1月から4月の間に8回運航した。平均約850人の乗客を乗せた船で8回の航海でこの郡を訪れた人数は、乗客6,841人、乗務員3,488人で、来訪人数は1万329人となった。
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翻訳者:遠藤光姫
記事ID:60094