シリア「イスラエルと間接的に交渉している」
2025年05月08日付 Cumhuriyet 紙

シリア指導者のアフマド・アル=シャラア氏は、イスラエルと仲介者を通じて間接的な交渉が続いていることを発表した。ダマスクス政府は、イスラエルの軍事介入を止め、1974年停戦ラインへの立ち戻りを確約するよう望んでいる。
シリアのアフマド・アル=シャラア暫定大統領は、同政府がイスラエルと間接的な交渉を進めていると明かした。
パリで開催された記者会見で話したシャラア暫定大統領は、「事態がコントロール不能な地点に達さないため、仲介者を通じて間接的な交渉を行っている」と述べた。
また、イスラエルがシリアの内政へ介入することを止めるためイスラエル接触下にある全ての国に呼びかけたと述べた。
◾️目標:1974年の停戦合意への復帰
シャラア暫定大統領の発表によると、交渉の基本目的は、イスラエルが国連を通じて調印した1974年の撤退合意に従い、この枠組みの中で撤退するということである。
この国境は、イスラエルと占領下のゴラン高原とをシリアから分けている。
イスラエルとシリアの間で1974年5月31日に調印された撤退合意は、現行有効な停戦継続と国連平和維持軍による双方の陣営の分離を予測していた。
合意は特に次の点を明らかにしている。
「この合意は和平合意ではない。安全保障理事会が1973年10月22日に338号の決定を元に公正かつ永続的な平和に向けて講じた1つのステップである。」
◾️イスラエル軍はシリア領に
昨年12月、前大統領バッシャール・アサド政権が倒されて以降、イスラエルがシリア領内でさらに領土を得ており、多くの軍事作戦が行われていると明らかにされている。
当初は一時的と言われていたイスラエル軍の存在は、もはや無期限と発表された。
イスラエルは、シリア南部で「緩衝地帯」を宣言し、この動きがシリア内にいる少数のドルーズ派の保護を目的としていると主張している。
イスラエル警察は水曜日に行った声明で、国境警察は初めてシリア領内で任務を行ったと発表した。
◾️アラブ首長国連邦は主張を否定
ロイター通信の報道によると、アラブ首長国連邦(BAE)は、イスラエルとシリアの間の安全保障とインテリジェンスを目的とした秘密交渉の場を提供している。しかし、アラブ首長国連邦のラナ・ヌセイベ副外務大臣は、この主張を明確に否定した。
「アラブ首長国連邦がシリアとイスラエル間の秘密交渉を仲介しているとの主張は完全に根拠がない。」と述べたヌセイベ副外務大臣は、同国がこのようなプロセスの一部になっていないと表現した。
この記事の原文はこちら
翻訳者:大﨑 萌
記事ID:60100