■ラホールで「人道のバラ」:ガザの子供たちを悼み、戦争の苦しみを表現するインスタレーション・アート
【ワシントン:ラーイド・サーリハ、本紙】
パキスタン第2の都市ラホールのハムラー・アーツ・カウンシルで、ガザで命を落とした子供たちへの追悼の意を込めたインスタレーション*「Roses of Humanity(人道のバラ)」が開催された。
イスラエルの戦闘が罪のない人々に与えた破壊的な影響を世界に思い出させるこの人道的アートを鑑賞するために、芸術家や社会活動家を始め、各界各層から大勢の人が会場を訪れた。
このインスタレーションには、布で作られた手作りのバラが何千本も使われ、それぞれのバラが大量虐殺で命を失った子供たちを表している。これらのバラは、感動的なサウンドとほのかな光に包まれた象徴的な追悼の庭園に姿を変え、来場者を瞑想と郷愁の境地へと誘う。バラ一本一本に、子供の名前と年齢が手書きで書かれたカードが添えられており、希望と平和のメッセージを伝えるアート作品の一部となった失われた魂を誰でも見ることができる。
イスラームの文化で魂と美の象徴であるバラが、献花として慎重に選ばれた。また、このインスタレーションは天と地をつないでいる。赤く輝くバラは、空のバラ星雲を通して「宇宙のバラ」を表している。こうして、命を失った子供たちと広大な宇宙との魂のつながりを映し出している。
このアート展は、パレスチナの子供を支援する米団体「パレスチナ児童救済基金(PCRF)」によるガザ地区での手足を失った子供たちへのリハビリテーション・プログラム支援のために、150万米ドルの収益金を目標としている。
*インスタレーション:オブジェや装置などを置いた、展示空間そのものを作品とするアート
