
■サフナーヤー町とアシュラフィーヤ・サフナーヤー町:政府が完全に統制
【本紙】
ダマスカス郊外県のサフナーヤー町とアシュラフィーヤ・サフナーヤー町におけるシリア政府の存在の形態は、スワイダー県における限定的なものとは異なっている。この状況は、いまだ名前が明らかになっていない複数の武装集団により血塗られた暴力事件が発生したのちに、治安当局が両町を完全に統制し、さらに治安当局がそれらに入ったのちに監督した広範な武装解除作戦による。
事情に通じた治安筋は『ムドゥン』に対し、治安部隊がいかなる地元の派閥やグループの介入を受けないままに事態を単独で統制することでサフナーヤー町を掌握したのち、約300人が同町の役場で治安当局に武器を引き渡したと明らかにした。これは、2つの町からスワイダー県に向け、地元のすべての派閥が撤退したことと時を同じくする。
しかしこれにも関わらず、同筋は両町の住民から数十人が、治安状況を維持し、最近この地域で起きた事件・衝突の余波を緩和するために治安部隊に加入したことを確認した。
さらに同筋によると、政府直轄の治安部隊が、町内の路上やごみ箱近くに廃棄されていた大量の弾薬と砲弾の回収を行ったという。これらは、地元の平和維持と地域に対する国家の完全な統制に向けた明確な望みを表明している住民らにとっての脅威となっていた。
<ダーライヤー:積極的介入>
サフナーヤー町とアシュラフィーヤ・サフナーヤー町に隣接するダーライヤー郡からの積極的な介入は、この地域で起きた暴力事件の最中も、その後においても顕著なものだった。ダーライヤー郡のジャミール・マドゥール氏は著名人や宗教関係者、地元責任者らと会合を持つため、同郡と両町を往復した。またダーライヤー郡では、シャイフ・アクルやスワイダー県の軍派閥指導者らが参加する会合も行われた。
さらに同筋によると、これらの会合ではサフナーヤー町に関していくつかの成果が得られたが、そのうちもっとも注目すべきものとして、当該地域の全武装派閥が撤兵し、治安当局の独占的な管理下に置かれることが決まったことが挙げられるという。同時に、これらをフォローアップするための臨時合同委員会の設置も決定された。
また、あらゆる武力行動を禁止し、治安当局によるパトロールの実施および検問所の設置が規定された。またこのパトロールには、治安維持のために数十人の地元の若者らが加わった。さらに治安当局職員に対しては、正式な任務に基づく場合を除き、捜索のために家屋に立ち入ることも禁止された。
(後略)
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翻訳者:鈴木美織
記事ID:60110