モロッコ:倒壊危険建物対策が目下の急務、SDGsの目標達成に向けて

2025年05月11日付 al-Quds al-Arabi 紙

■モロッコの国会議員が建物崩壊から住民を守るための緊急措置を要請

【ラバト:諸通信社】

モロッコの野党「公正と発展党(PJD)」のナーディア・カンスーリー議員は、特に大雨の時期に倒壊の危険性のある建物に住む市民を保護するための「緊急」措置をとるように政府に求めた。

カンスーリー議員は土曜日、アブドゥルワーフィー・ラフティート内務大臣に宛てた、金曜日の内陸都市ファース(フェズ)での住宅倒壊事故に関する質問書の中で要望した。この事故では10人が死亡し、6人が負傷している。

同議員は、「政府は、必要と認めた場合に住民を安全な場所へ避難させる権限を行使すべき時に、どうして倒壊の恐れのある屋根の下に住民を留まらせたのか?」と問うた。そして、ファースやその他の都市における老朽家屋に関する最新データの開示を請求し、さらなる犠牲者を出さないための対策を求めた。

ファースの地元当局は金曜日、モロッコの各都市が抱える建物の老朽化という問題を改めて浮き彫りにした事故による死者は10人、負傷者は6人に上ったと発表した。

2022年2月、国土整備・都市計画・住宅・都市政策省は、倒壊の危険性がある建物の問題を解決するため、2030年までに達成すべき新たな持続可能で参加型の戦略を策定する必要性を強調した。

モロッコでは、たびたび老朽化した建物が倒壊する事故が起こっている。とりわけ大雨の時期に発生しやすく、多くの場合、人的・物的被害を引き起こしている。


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翻訳者:羽鳥礼菜
記事ID:60114