創設メンバー中3人の生存者によりPKK解散

2025年05月12日付 Medyescope 紙

ディヤルバクル県リジェ郡フィス村で1978年に20人のメンバーによって創設されたクルディスタン労働者党(PKK)は、47年後に解散を発表した。組織は、武力闘争の終結と解散を宣言した会議の決定とともに、生存していた創設メンバーのうちの1人が亡くなったことも発表した。

PKKは、1978年にアブドゥラー・オジャランのリーダーシップの下フィス村で最初の会議を行い、創設を宣言した。同組織は、47年後、オジャランの呼びかけによって集まった第12回会議で採択された決議によって解散を決定した。クルド問題の解決のために開始されたプロセスの中でこの決定は下され、今日公表された。

■創設メンバーで死亡した者もいる

会議で採択された決議でPKKの名の下で行われていた武力闘争が終結され、組織を解散すると発表する一方で、注目されるべき新たな情報がもたらされた。発表の中で組織の創設メンバーの「フアト」というコードネームをもつアリ・ハイダル・カイタンが2018年7月3日に、ルザ・アルトゥンが2019年9月25日に死亡していたことが発表された。

アリ・ハイダル・カイタンの死に関して今日まで全く発表がされていなかった。このように47年前に20人のメンバーによって創設されたPKKは、アブドゥラー・オジャラン、ジェミル・バユク、ドゥラン・カルカンにより解散の決定を下すこととなった。

人民の民主主義党(DEM党)国会議員でジャーナリストのジェンギズ・チャンダル氏が執筆した「下山。PKKは、どのように武装解除する?」という名の本では創設メンバーについて次のように記されている。

「PKKの公式な創設年月は1978年11月とされている。この組織はディヤルバクル県リジェ郡フィス村で約20人が参加して実施された会議で創設が決定され、その会議に出席していたメンバーの大部分が亡くなり、殺され、主張を変え、政治分野から引退した。その会議に参加した者のうち今日まで存命で、PKKに所属している人物はアブドゥラー・オジャラン、ジェミル・バユク、ドゥラン・カルカン、アリ・ハイダル・カイタンである。この4人のうち3人は、今もイラク国境付近で山中に潜伏し、概ね同じ政治路線にある。さらに、オジャランのアンカラでの学生時代、PKKの播種期に側にいたムスタファ・カラスとルザ・アルトゥンといった人物も山中で活動を続けており、このグループは『アンカラ・グループ』と呼ばれている。」


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翻訳者:新井慧
記事ID:60125