パレスチナ:ハマースはガザ地区の統治権放棄の用意がある

2025年05月16日付 al-Quds al-Arabi 紙

◾️ハマースは米国との直接交渉の実施を確認し、ガザ統治の放棄に向けた用意があることを表明−(動画付き)
【ガザ:諸通信社】

ハマースの幹部であるバースィム・ナイーム氏は、同組織が米国との直接交渉を実施する段階にあると明言した。

バースィム・ナイーム氏は英スカイニュースに対し、イスラエルによるガザ地区への爆撃停止の条件に関して、ハマースが「米政権内の複数の関係者と直接連絡を取っている」と語った。

ナイーム氏は、ハマースが「捕虜交換、イスラエル軍の完全撤退、ガザ地区への全ての支援物資の搬入許可、そして強制移住なしでのガザ地区の再建」を望んでいると明らかにした。

同氏はまた、ハマースは自らの要求が満たされることを条件に、2006年以来担ってきたガザ地区の統治を放棄する用意があると強調した。

さらに、「我々はこの戦争を終結させることに合意が達すれば、ガザ地区の統治を直ちに引き渡す用意があることを、米国にも改めて伝えた」と付け加えた。

ナイーム氏は木曜日の声明で、ガザへの支援物資の搬入は、イスラエルとの交渉における「最低限の要求」であると述べた。イスラエルは3月初旬からガザ地区に完全な封鎖を課している。

そして彼は、ガザは「売り物ではない」と強調した。これは、アメリカのドナルド・トランプ大統領が、ガザ地区を「奪い取り」、『自由地域』に変えるという自国の意向を示した発言に対するコメントである。

(後略)


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翻訳者:新階 望乃
記事ID:60151