イラン・欧州原子力問題検討会議、イスタンブルで開催

2025年05月16日付 Milliyet 紙
イランとE3、つまり核合意の欧州側である英国・フランス・ドイツの外務副大臣級がイスタンブルで行った会談が終了した。

イスタンブルのイラン総領事館で開催された会談には、イランの外務副大臣メジト・タフト・レヴァンチ氏とキャーズム・ガリババディ氏が代表者として参加した。

イスタンブルでの会談について記者発表がなされるかどうかはまだわかっていない。

会談が終了した後、ガリババディ外務副大臣は自身のXアカウントで声明を投稿した。

ガリババディ氏は「タフト・レヴァンチ氏と私は欧州3カ国の政府高官をイスタンブルで迎えた。(米国との間で続いている)核に関する間接的な核会談の進捗と経済制裁の解除について意見を交換した。イランと欧州3カ国は国交を継続し、最良の形でそれを活用する決意だ。必要な場合には再び一同に集い、話し合いを継続する」と述べた。

E3とイランの間では5月2日にローマで会談が予定されていたが、米国・イラン間の交渉の遅れにより中止となった。

イランは、2015年に署名された核合意によって停止された国連の経済制裁を再発動させる「トリガー条項」が欧州諸国によって実施されることを懸念している。

問題の条項の有効期間は10月18日までだ。イランの核開発計画に関する解決策が策定されなかった場合、欧州諸国はこの日付より前に条項を実施すると見られている。

イランのアッバース・アラグチ外相は、5月11日にフランスのル・ポワン誌に掲載された記事で「トリガー条項が悪用された」結果があり得るとしたうえで「この状態はただ欧州が核合意における役割を終えるというのみならず、同時に回復不可能なレベルにまで緊張が高まるという意味にもなる」と述べた。

アラグチ外相は欧州諸国に対し、イランとの核に関する会談を呼びかけた。


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翻訳者:神谷亮平
記事ID:60152