2025年ユーロビジョン、優勝国は?

2025年05月18日付 Milliyet 紙

去年”The Code”で優勝したNemoに続いて、今年のユーロビジョンはスイスのバーゼル市にて行われた。イスラエルへの抗議の影の下で開催されたコンテストの勝者は、審査員と視聴者の投票、両方の結果からオーストリアとなった。スペインからは、印象深い行動が見られた。

ユーロビジョン・ファイナルに人々は固唾をのんだ。69回目のユーロビジョン歌唱コンテストはバーゼルで開催された。
26カ国が競いあったユーロビジョン歌唱コンテストは、去年ユーロビジョンを制したNemoのステージへの登場とともに始まった。
エストニアのTommy Cashは”Espresso Macchiato”の歌で注目を集めた。

■スペインのパレスチナへの支持

スペインの国営放送RTVEは、ユーロビジョン歌唱コンテストの前に、「パレスチナへ平和と公平を」と書かれたメッセージを放映して、罰則を翳して脅すヨーロッパ放送連合を批判した。

RTVEは、ユーロビジョン歌唱コンテスト生放送の開始前に、スペイン語と英語で、「人権が問題とされている中で、沈黙は選択肢になどない。パレスチナのために平和と公平を。」と書かれたメッセージを放映した。
RTVE のこの試みは、SNSで多数の支持を得た。

■審査員と視聴者の票をオーストリアが勝ち取った

審査員票の獲得者は”Wasted Love”という曲を披露したオーストリアのJohannes Pietschであった。視聴者票の結果と併せて、第69回ユーロビジョン歌唱コンテストはオーストリアが制することとなった。

■コンテストは来年オーストリアにて開催される

イスラエルは視聴者票により二位となった。エストニアは第三位を獲得した。コンテストは来年オーストリアにて開催される予定だ。オーストリアの代表者J.Jには、決勝戦前、一位のスウェーデンに続いて、22%の優勝のチャンスが与えられていた。

■イスラエルは抗議される

イスラエルに2025年度ユーロビジョン歌唱コンテストに参加権があること、そしてガザで行われている民間人虐殺は、抗議を浴びた。

市のバルフュッセルプラッツ広場に集まった数千の人々は、イスラエルがコンテストに参加することに反対して、イスラエルにはもう二度と、コンテストの開催元であるヨーロッパ放送連盟(EBU)から参加の許可が与えられないようにと要求した。

デモの参加者たちは、イスラエルが(コンテストから)除外されないので、ユーロビジョン歌唱コンテストのボイコットを呼びかけた。

イスラエルの最近のガザでの集中攻撃による増加する民間人の死者に対しても抗議を表すデモ隊は、世界に向けて、ガザで起こっているジェノサイドに無関心でいないよう求めた。

パレスチナの旗を腕に掲げる抗議者たちは、英語、ドイツ語、フランス語で、イスラエルに反対するスローガンを投げかけた。

デモ隊はその後、厚い警備隊を伴って、街を練り歩いた。


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翻訳者:木村沙帆
記事ID:60163