アルジェリア:ブーアラーム・サンサールがチーノ・デル・ドゥーカ賞受賞

2025年05月22日付 al-Quds al-Arabi 紙
◼️カマール・ダーウードに続き、ブーアラーム・サンサールが「最も賞金が高額な賞」の一つを受賞

【パリ:本紙】

フランス語で執筆するアルジェリア人作家ブーアラーム・サンサールが、水曜日、国際的なチーノ・デル・ドゥーカ賞を受賞した。同氏は国土統一性を侵害したなどの罪状によりアルジェリアで拘禁されており、受賞はフランスの有力者層からの支持のメッセージと考えられる。この賞はフランスで最も賞金が高額な賞の一つで、その額は20万ユーロに上り、フランスとイタリアの出版社であるシモーヌ&チーノ・デル・ドゥーカ財団が授与している。

審査員団の発表では、この賞は「限界や検閲に挑戦的であり、差し迫って必要とされる、深く人間的で自由な声を伝え続ける作家の力を讃えるもの」であると説明されている。

80歳になるブーアラーム・サンサールは、その全作品が賞讃され、アンドレイ・サハロフ、レオポール・セダール・サンゴール、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、ミラン・クンデラらが名を連ねる受賞者リストに加わった。また、アルジェリア人作家カマール・ダーウードも2019年に同賞を受賞している。

1969年に創設されたこの賞は、「科学・文学を問わず、その作品を通じて現代の人道的メッセージを体現するフランス人作家または外国人作家の功績を讃える」ことを目的としている。

ブーアラーム・サンサールは、昨年11月中旬に首都のアルジェ空港で拘束されて以降、収監されている。今年3月27日に懲役5年の判決が下されているが、これは、彼が昨年10月にフランスの極右メディア『フロンティエール』に対し「アルジェリアはフランス植民地時代に、モロッコに属していた土地を受け継いだ」と発言したためである。控訴審は6月24日に予定されている。

(後略)


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翻訳者:荒岡麻里
記事ID:60182