政界の我慢合戦、あきらめるのは与党?野党?
2025年05月22日付 Medyescope 紙

ルシェン・チャクル氏が「最初に屈するのは誰か:与党か?野党か?」というタイトルの放送で、政権側の「屈しない」戦略のコストと、野党側の特にイスタンブル広域市市長エクレム・イマモール氏と共和人民党(CHP)党首オズギュル・オゼル氏を中心に展開している抵抗を詳しく分析している。政権は屈するのか
?野党は持ち堪えるのか?動画はYouTubeチャンネルにあります。
ルシェン・チャクル氏は、3月19日の強制捜査後に始まった、新たな波とともに継続している政治的緊張状態を論評した。チャクル氏は、政権が危機を拡大し野党を弱体化させようとしているが、野党陣営も社会もこの圧力に屈していないと述べた。
チャクル氏によれば、トルコを待っている本当の問いは、「誰が先に諦めるのか?」ではなく、「この対立はあとどれくらい続くのか?」である。
◾️与党は諦めるのか?野党が持ち堪えるのか?
チャクル氏は、3月19日の第一波の強制捜査実行後から続いている逮捕や告白が世論に大きな反響を呼んでいないことを指摘した。
「共和国の歴史上最大の組織犯罪集団が明らかになるだろうと言われたが、今のところその痕跡さえない。」と述べたチャクル氏は、進行中の捜査でメディアが標的とされていることも注目に値すると述べた。自身も「同じ基地局から試合を見ていた」だけで罪に問われたことに触れた。
野党、特に共和人民党(CHP)が一歩も引いていないことを強調するチャクル氏は、イズミル集会での彼の観察を伝え、「エクレム・イマモール氏のマスク、プラカードの標語、横断幕が集会では力強く存在している。CHPの支持層は屈していない。」と述べた。
政権の期待は、CHPが分裂し、イマモール氏が孤立することだったが、正反対に結束を生む結果になったと主張した。チャクル氏は、「オズギュル・オゼル氏をイマモール氏から引き離そうとしたが、成功しなかった」と述べた。
◾️「抵抗の代価は高まっている」
トルコがこの政治的緊張をあとどれほど続けられるのかと問いかけるチャクル氏は、野党の抵抗が国に深刻な負担をかけてはおらず、本当の負担はエルドアン大統領の強硬な態度に起因していると述べた。「日を追うごとにこの戦略のコストは増えている。トルコ経済はあとどれほど耐えられるのだろうか。」と問いかけるチャクル氏は、打開策は、ただエルドアン大統領が譲歩することでしか可能にならないと主張した。
「エルドアン大統領は屈しないだろう。しかし、トルコにとってこの袋小路から抜け出す道は、『損失はどこで引き返しても利益』であり、最初にブレーキをかけるのは彼でなければならない」と述べるチャクル氏は、「たとえ私が拘束されたとしても、中から私はこれを言い続ける。」との言葉でコメントを締めた。
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翻訳者:田端咲希
記事ID:60187