シリア:バーニヤース石油精製所の操業が再開、電力供給改善への兆しか
2025年04月13日付 al-Quds al-Arabi 紙
■シリア・タルトゥースのバーニヤース製油所が操業を再開
【ダマスカス:本紙】
シリアのタルトゥース県にあるバーニヤース石油精製所が土曜日、数か月にわたる停止を経て操業を再開した。
この情報は、シリア西部に位置するタルトゥース県がそのテレグラム上の公式チャンネルで伝えた内容に基づくものである。
同県によると、ムハンマド・バシール・エネルギー大臣が、停止状態にあったバーニヤース市の石油精製所の操業を再開した。
さらに同チャンネルは、同精製所の再開にあたってバシール氏が「生産を強化し、マーケットが持つ需要に段階的に応えることの重要性」について指摘したことを伝えた。
同精製所が生産可能な石油の量は一日あたりおよそ9万5千バレルと見積もられている。
今年3月21日には、アサド政権が打倒されて以来、最初の石油タンカーがバーニヤース港に到着した。
シリアはこれまで、主に発電用に充てられる石油の大半をイランから受け取っていたが、昨年12月にバッシャール・アサドが打倒されて以降、この供給は中断されていた。
2010年当時、石油関連収入はシリアの国内総生産(GDP)の20%、輸出の半分、国家収入の50%以上を占めていた。
当時の石油生産量は一日あたり約39万バレルだったが、生産は急激に減少し、2023年には一日あたりわずか4万バレルにまで落ち込んだ。
(後略)
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翻訳者:教養外国語アラビア語班
記事ID:60200