ガザ:イスラエルの空爆による火災から少女が逃れようとする悲劇的な映像が拡散
2025年05月26日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イスラエルの虐殺により家族を生きたまま焼き殺された少女が、燃え盛る炎から逃げようとする映像が拡散
【ワシントン:本紙】
ガザ市からの映像には、避難所として使われていた学校を標的としたイスラエルの空爆によって住宅ビルが炎に包まれたのち、火炎から必死に逃れようとする幼い少女の悲劇的な瞬間が映し出されている。
この空爆により、彼女の母親や兄弟姉妹を含む数十人が死亡した。そしてこの光景は国際的な怒りを呼び、即時停戦を求める声を高めることとなった。
ガザの政府メディア局が発表したところによると、ガザの医療系複数筋は、イスラエル占領軍によるダラジュ地区のファフミー・ジャルジャーウィー学校への空爆により、36人のパレスチナ人が死亡し、そのうち18人が子どもだったことを明らかにした。
ガザの民間防衛隊の報道官マフムード・バサル氏は次のように語った。「この学校は本来、安全な避難場所であるはずでしたが、地獄へと変わってしまいました。炎のなかでいまだ生存していた人々の助けを求める叫び声が聞こえてきましたが、火の勢いがあまりにも激しく、彼らのところへ近づくことはできなかったのです」。
映像には、ワルド・シャイフ・ハリールちゃん(7歳)が火災から逃れようとする様子が映っていた。
救急隊員のフサイン・ムハイスィン氏は『ナショナル』紙に次のように伝えている。「その少女はまさにひん死の状態でした。私たちが彼女を助け出したとき、彼女はショック状態にあり、口をきかず、震えていて、何が起きたのかまったく理解できていませんでした。そして私たちは、彼女の家族全員が空爆で亡くなったことを伝えることができなかったのです」。
(後略)
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翻訳者:福田陸人
記事ID:60208