なぜAKPはイマムオール逮捕事件の責任をとらないのか?

2025年05月28日付 Medyescope 紙

ルシェン・チャクル氏がイスタンブル広域市市長に対する3月19日作戦の後、公正発展党(AKP)が沈黙を保っていることについて分析した。チャクル氏は、AKP支持者たちが説明すべき具体的な材料を見つけられないことが沈黙の根本的理由であると示した。

AKP党首、レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、イスタンブル広域市市長に対する作戦を「共和国の歴史上最大の組織的犯罪組織」として定義した。エルドアン大統領は、事件が国家安全保障を脅かしており、国外の諜報機関と繋がりがあると主張した。

■作戦では具体的な証拠は見つからなかった

ルシェン・チャクル氏は、3月19日から今までの過程で驚くような証拠に全く出会わなかったと述べた。

チャクル氏は、次のような評価をした。「たった一つだけあのカメラを遮断する映像だけがあります。あのカメラ遮断とスーツケースがあります。それらについても、共和人民党(CHP)の人々は自分なりに説明しました。」

作戦で押収されたカメラが、他の目的で遮断されており、スーツケースの中にお金があったという主張は証明されなかったと語るチャクル氏は、「今のところ、正直に言って無駄骨だったのだ。」と述べた。

■「AKP支持者たちは説明すべき話を見つけられない」

チャクル氏は、AKP支持者たちはこの話題について声を上げない理由を以下のように説明した。「私が理解している限りでは、AKP支持者はこの問題に関わろうとしていない。説明すべき話がないのだ。」

AKP支持者たちはソーシャルメディアグループで拡散する写真や録音などを見つけられず、コーヒーを飲みながらCHP支持者の友人たちに説得力のある話をできないのだと強調した。

■12月17-25日作戦と比較

チャクル氏は、現在の作戦を12月17-25日事件と比較し、「現在起きている事は、その作戦のほとんど1000分の1ですらない。」と評価した。

作戦で持ち出された言説は、AKP系の自治体が何年間も行ってきた手続きと類似していると指摘したチャクル氏は、「ここで個人に対して問われている罪が罪ならば、その場合AKP系の自治体でほとんどの人が残らなくなるだろう。」と述べた。

■「AKPは党として弱体化した」

一人支配体制はまず党内で築かれたと述べるチャクル氏は、エルドアン大統領は誰にも存在感を持たせなかったと指摘し、「AKPは党として非常に深刻に弱体化した状態にある。実際には存在しないも同然である。」と述べた。

■「CHPが第一党として映っている」

チャクル氏は3月19日を機にCHPがドーピング効果によって街頭で活発になり、世論調査では第一党として映っていると述べた。

AKPのかつての「多くても数票を失うだけだ」という姿勢に対して、今では何に一つ保証はなく、政権を失うことへの不安が生じていると指摘した。

■沈黙は敗北への準備か?

3月19日が重要な転換点であると理解している政権支持者たちは、この話題について深入りすることを望まないと述べたチャクル氏は、状態を次のように要約した。「これはまるで敗北への準備のような沈黙だ。私はそう思っている。」

チャクル氏は、自身の配信をMilliyet紙の風刺画家ハスレット・ソヨズ氏への追悼に捧げた。70歳で亡くなったソヨズ氏のために、「とても好きで、とても礼儀正しく、本当にとても創造的な人だった」と述べた。


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翻訳者:田端咲希
記事ID:60218