
イスタンブル消防庁が2025年1月から4月までに消火活動にあたった8,399件の火災のうち、1,068件がタバコに起因していたことが分かった。火が消えていないタバコが原因の火災のうち797件が捨てられたタバコで、ゴミ箱の中で起きた。タバコが、49件の草火事の原因にもなったとも記録されている。大都市イスタンブルで起きたタバコに起因する火事は、郡別でエセンユルト111件がトップだった。
5月31日世界禁煙デーにちなみ、イスタンブル広域市消防局が公表したデータによると、この大都市で今年初めの4ヶ月間に8,399件の火災が起きた。
行われた詳細の調査の結果、これらの火災の12.7%を占める1,068件が、「消えていないタバコ」によって起きたものだったことが分かった。
このうち797件は、捨てられたタバコと、ゴミ箱の中で発生したものであり、49件は草火事、222件はその他の火災として記録されている。
消えていないタバコで最も多くの火災が起きた郡はエセンユルトだ。エセンユルトではタバコが原因で111件の火災が発生したと記録された。
ファーティフ109件、ガーヅィオスマンパシャ86件、ブユクチェクメジェ52件、スルタンベイリ50件、ゼイティンブルヌ45件がこれに続く。
タバコが原因の火災はサンジャクテペで43件、ギュンギョレンとカドゥキョ42件、バイラムパシャとアヴジュラル35件、チェクメキョイ32件、スルタンガーズィ31件、エユプスルタン29件、バフチェリエヴレル27件、シシュリ26件、バクルキョイとベイオール25件、ベイリキドゥズュ23件、ベイコズ22件、アルナヴトキョイ19件、チェタルジャ18件、エセンレル16件、アタシェヒルとペンディキ15件、キュチュクチェクメジェとサルイェル12件、キャウトハーネとスィリヴリ11件、ウムラニイェ10件、バージラルとウスキュダル9件、シーレとバシャクシェヒル6件、ベシクタシュでは5件である。
タバコが原因の火災の発生が最も少なかった地区は、各1件ずつでアダラル、カルタル、マルテペ、トゥズラだった。
■過去5年のタバコによる火災
イスタンブルでは、毎年1月〜4月において、2021年は5551件の火災のうち1,465件、2022年は6,728件の火災のうち1,239件、2023年は7,196件の火災のうち1,217件、2024年は7,103件の火災のうち1,076件、そして今年は8,399件の火災のうち1,068件が、消されていないタバコに起因したと明らかになった。
■今年は延べ41,014件、消防隊が消火活動に当たった
イスタンブルのタバコ以外の火災発生原因は、マッチ、ライター、スパークの飛び火、オーブンの熱、子どもの火遊び、電気配線の欠陥、配線ユニット、電気オーブン、アイロン、電気ストーブなどだ。
消防隊の火災現場への到達にかかる時間は平均6分45秒であった。
消防隊員は火災以外に今年2,403件の捜索救助、37件の水害救助、3,685件の動物救助、16,126件の救急搬送、そして10,364件のその他の火災事件など、合計41,014回出動した。
火災現場では3,478人が救出された。
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翻訳者:木村沙帆
記事ID:60234