クルチダルオール、CHP党首に返り咲き狙う?

2025年06月03日付 Cumhuriyet 紙

元CHP党首ケマル・クルチダルオール氏と彼のチームは党指導部に戻るために準備を始めたと報じられた。クルチダルオール氏に近い一部の人々もTBMMの副議長選挙の際、クルチダルオール氏が党運営に復帰した場合、党内で就く新しい役職について、議員たちに根回しを行っていたとされる。

共和人民党(CHP)では、6月30日に開かれる予定の党大会に関する裁判に注目が集まる中、注目すべき内部情報が明らかになった。
DWトルコ語版が、元党首ケマル・クルチダルオール氏の周囲の複数の人物から得た情報によると、クルチダルオール氏とそのチームも、再び党指導部に返り咲くための準備を始めた。

■“再び責任を負うのはケマル氏になる“

クルチダルオール氏に近い人物の1人は、もし裁判で『絶対的無効』と判断された場合、ケマル氏がどう動くのか?という質問に対し、「ケマル氏が(この任務)を引き受けなかった場合、どうなるか考えましたか? 現行の執行部は裁判所の決定によって退けられ、ケマル氏は任務を受け入れなかった、ではどうなるのでしょうか?長期間にわたって指導部不在のままの党における混乱と混沌の状況の責任者として、再びケマル氏が指摘されることになるでしょう」と答えた。

■“党を引き継がないことが混乱を招く”

同じ人物は、裁判所が「絶対的無効」と決定を下し、ケマル・クルチダルオール氏が党首職を拒否した場合、CHP党首のオズギュル・オゼル氏が続けることはできないと強調し、「ケマル氏はこの裁判の原告ではなく、被害者である。訴訟を取り下げることもできない。訴訟の結果として党を引き受けなければ混乱が生じる」と語った。

■一部の人物が新たな役職のために議員と接触

クルチダルオール氏に近い一部の人物たちは、トルコ大国民議会(TBMM)での副議長選出の際、クルチダルオール氏が戻ってくる場合に党内で得る新たな職務について、議員たちに根回しをしていたと主張された。

ケマル・クルチダルオール氏が今も使用しているオフィスと経費が、元市長や元国会議員たちによって賄われているということも、アンカラの政界の裏話として浮上した情報の一つだった。


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翻訳者:小玉桃子
記事ID:60256