パリ発オリエント急行、イスタンブル到着

2025年06月04日付 Milliyet 紙

フランスの首都パリから出発した歴史的な「オリエント急行(シャルク・エクスプレス)」が、64人の乗客を乗せてエディルネのカプクレ駅からトルコに入国した。歴史あるこの列車の乗客たちは、カプクレで民族舞踊団のパフォーマンスによって歓迎された。

パリ-イスタンブル間で1883年以来運行しているオリエント急行は、今年の5月30日に66人の乗客を乗せてフランスの首都パリから出発した。列車は、最初の停車駅としてハンガリーの首都ブダペストへ、その後ルーマニアの首都ブカレストに到着した。ここで2人の乗客を降ろしたオリエント急行は、今朝アメリカ・イギリス・スペイン・日本の乗客64人を乗せてエディルネのカプクレ駅からトルコに入国した。列車の乗客たちは、運行を企画した会社が催した、民族舞踊団に出迎えられた。乗客らは鳴り響く太鼓と笛の演奏に合わせて民族舞踊団と一緒に踊った。

◾️「今年最初の旅」

列車の責任者であるブリュノ・ヤンスンス氏は、旅について情報を提供し、再びトルコに来られたことをとても嬉しく思っているとして、「先週の金曜日にパリを66名の乗客とともに出発しました。旅の途中でブダペストに立ち寄り、そこを見学する機会がありました。その後ブカレストに停車し、そこで2名の乗客を降ろしました。そして今朝、64名の乗客とともにトルコに到着しました。これは今年最初の旅であり、9月末にもう一度旅があり、11月初めにもトルコに到着する予定です。この歴史的で神秘的なオリエント急行の旅でトルコにいられることは、私たちにとっても大きな喜びです」と語った。

◾️「いちばん楽しみなのはイスタンブルに行けること」

列車に乗っているアメリカ人乗客のランド・メイソンさんは、トルコはお気に入りの国のひとつだと述べ、「トルコについてはたくさん知っています。というのも、トルコのテレビドラマをたくさん見ているからです。この旅は、まだあまり知らない国々を見る素晴らしい機会を与えてくれています。なぜなら、これらの国々には素晴らしい歴史があるからです。旅の中で一番楽しみなのは、イスタンブルに行けることですね。トルコのテレビドラマをよく見ていて、エンギン・アクユレクとクヴァンチ・タトルトゥーが大好きです。『カラ・パラ・アシュク(愛と裏切りの真実)』や『セフィリン・クズ(運命の渦)』を楽しく観ています。他にもたくさんトルコの番組を見てきました。この後、私たちはイスタンブルに向かい、ボスポラス海峡クルーズをしたり、観光地を巡ったりする予定です」と話した。

◾️「トルコの文化を発見するのが待ちきれない」

アメリカ・ボストンから来たレバノン系アメリカ人のジョン・ハッジャールさんも、トルコに来られて嬉しいと語った。出迎えに来た民俗舞踊団と一緒に踊ったハッジャールさんは、「パリから始まった5日間の旅はとても素晴らしかったです。イスタンブルを見るのを心待ちにしています。約40年前、学生の頃にイスタンブルを訪れたことがあります。私はレバノン系で、太鼓や笛、そして踊り手たちを見て嬉しくなりました。素晴らしい文化です。レバノンとトルコには共通点がたくさんあります。トルコの歴史ある土地と文化を発見するのが待ちきれません」と話した。

エディルネからイスタンブルへ出発した列車は、イスタンブルに到着した後、開催される観光やプログラムを終えたのち、計80人の乗客とともに6月8日の日曜日の深夜にパリへの帰路に就く予定だ。


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翻訳者:橋本響
記事ID:60265