シリア:暫定政権との会談に向け、クルド人代表団が結成

2025年06月05日付 al-Quds al-Arabi 紙

■シリア政府との会談およびイード明けの会合に向けた統一クルド代表団が結成

【ダマスカス:本紙】

シリア・クルド国民評議会(ENKS)のファイサル・ユースフ報道官は、『クドゥス・アラビー』紙への声明で、シリア民主軍(SDF)のマズルーム・アブディー総司令官の出席のもと、水曜日(4日)未明に開催された会議において、シリア新政権との会談に向けた統一クルド代表団の結成に合意したと発表した。またユースフ報道官は、この代表団がダマスカスで提示する要望は、クルド人を含むすべてのシリア国民の権利を保障するような憲法宣言の再検討と、現在の暫定政府の再編成に焦点を当てたものだと指摘した。
さらに同報道官は、祖国統一諸党とENKSの双方から3人ずつメンバーを選出することで、両当事者を代表するという原則に基づいて統一代表団の結成が合意されたと明らかにした。また、両当事者が4人目のメンバーをそれぞれ指名したのに加え、アブディー総司令官は9人目のメンバーを指名した。そしてこれに基づき、統一クルド代表団の共同議長として、ブルウィーン・ユースフ民主統一党(PYD)共同代表およびENKS議長ムハンマド・イスマーイールENKS議長が指名された。
祖国統一諸党側からは、PYD代表委員会に所属するアルダール・ハリール氏と、シリア・クルド民主党(パールティ)のナスルッディーン・イブラーヒーム書記長が指名され、また祖国統一諸党外からは、シリア・クルド進歩民主党のアフマド・スライマーン副書記長が指名された。
一方で、ENKS側からは、シリア・クルディスタン・イェキーティー党の書記長を兼任するスライマーン・ウースー氏、シリア・クルド改革運動の書記長とENKS報道官を兼任するファイサル・ユースフ氏が代表団に加わった。またENKS外からは、シリア・クルド進歩民主党のサラーフ・ダルウィーシュ書記長がこの代表団に参加している。


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翻訳者:大森耀太
記事ID:60270