どうなる!?売れ残りの羊や牛などの犠牲獣

2025年06月08日付 Cumhuriyet 紙

トルコ農林省のイブラヒム・ユマクル大臣が「今年から新たな運用が適用開始された。検疫上の理由で犠牲獣市場に家畜を出荷できない畜産農家に対しても、検疫済であることと健康状態を条件に、手元に売れ残った畜産動物を国の食肉乳製品機関が買い取る」と発表した。

ユマクル大臣は、犠牲祭中に畜産農家の手元で売れ残った犠牲獣を、食肉乳製品機関(ESK)が買い上げることについて発表。「今年から新たな運用が適用開始された。検疫上の理由で犠牲獣市場に家畜を出荷できない畜産農家に対しても、検疫済であることと健康状態を条件に、手元に売れ残った畜産動物を国の食肉乳製品機関が買い取る」と述べた。

■「新しい運用がスタート」

この発表のなかでユマクル大臣は、イード・アル=アドハー(犠牲祭の祝日期間)中は、農林省職員が犠牲獣の販売および屠殺がおこなれる各会場で検査作業にあたっているとし、次のように述べた。

「本日、国民の皆様が聖なるイード・アル=アドハーを迎えられたことをお祝い申し上げます。健康・幸福で、不自由ない祝祭期間を過ごされていることと思います。祝祭期間中は、本省職員が犠牲獣市場と屠殺所の両方で検査を続けております。例年通り、畜産農家の手元に売れ残った犠牲獣は国の食肉乳製品機関が買い取ります。また、今年から新しい運用がスタートしましtた。検疫が理由で市場に家畜を出荷できない畜産農家からも、検疫済であることと健康状態が条件に合致すれば、売れ残った家畜を買い取ります。あらためて、全トルコ国民にとっての聖なるイード・アル=アドハーのお祝いを申し上げます。」

売れ残った家畜の買い上げに関して、農林省は畜産農家に下記のように通知した。
(畜産農家は)県・郡農林総局が発行する犠牲獣販売用の出荷記録書、犠牲獣市場の入場・テナント仮受証明書、出荷伝票、口蹄疫措置のため作業行程中の動物移動制限を遵守していることを示す書類を添え、機関に申請すること。トルコ農林畜産ウェブシステムTÜRKVET上で必要事項を入力した後、ESK家畜買取基準と規則ガイドラインに基づいて定められた価格で家畜が買い上げられる。

ESKが公開している2025年度犠牲獣買取価格は次の通り(TL=トルコリラ、100TLは日本円で約368円):

・若い牝牛:現物価格(TL/枝肉キロ)296TL、犠牲祭プレミアム価格TL/枝肉キロ 104TL、犠牲獣価格(TL/枝肉キロ)400TL
・未経産牛:現物価格(TL/枝肉キロ) 285TL、犠牲祭プレミアム価格TL/枝肉キロ 85TL、犠牲獣価格(TL/枝肉キロ)370TL
・牝牛:現物価格(TL/枝肉キロ) 275TL、犠牲祭プレミアム価格TL/枝肉キロ 65TL、犠牲獣価格(TL/枝肉キロ)340TL
仔ヒツジ(ラム): 現物価格(TL/枝肉キロ) 346TL、犠牲祭プレミアム価格TL/枝肉キロ 54TL、犠牲獣価格(TL/枝肉キロ) 400TL
・若いヒツジ(ホゲット肉): 現物価格(TL/枝肉キロ) 304TL, 犠牲祭プレミアム価格TL/枝肉キロ 56TL, 犠牲獣価格(TL/枝肉キロ)360TL
・ヒツジ(マトン肉): 現物価格(TL/枝肉キロ) 294TL、犠牲祭プレミアム価格TL/枝肉キロ 56TL、犠牲獣価格(TL/枝肉キロ)350 TL
・仔ヤギ:現物価格(TL/枝肉キロ) 226TL, 犠牲祭プレミアム価格TL/枝肉キロ 34TL,犠牲獣価格(TL/枝肉キロ) 260 TL
・1歳齢ヤギ: 現物価格(TL/枝肉キロ) 189 TL、犠牲祭プレミアム価格TL/枝肉キロ 31TL、犠牲獣価格(TL/枝肉キロ) 220TL
ヤギ:現物価格(TL/枝肉キロ) 168TL、犠牲祭プレミアム価格TL/枝肉キロ 22TL、犠牲獣価格(TL/枝肉キロ) 190TL


これらの価格は最大上限値であり、月齢、雌雄、歩留まり、枝肉重量により変動する可能性がある。


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翻訳者:原田星来
記事ID:60284