カタール:首都ドーハの文化村がイード・アドハーの多彩なアクティビティを提供
2025年06月09日付 al-Quds al-Arabi 紙
■文化村「katara」のイードに大勢の群衆が押し寄せる
【ドーハ:本紙】
カタールの文化村財団「カターラー」(以下「katara」という)は、イード・アドハーに数多くの祝祭イベントを開催している。
「katara」は首都ドーハにある文化村で、広々としたエリアに、劇場、アートギャラリー、博物館、映画館など最先端の文化施設が収まった大型複合文化施設である。
イード・アドハーには、喜びと家族愛に満ちた雰囲気の中、様々な国籍や年齢層の多くの人々が来場した。
kataraでは、イードの一環として、音楽イベントが行われた。katara・ウード・センターでは、温かいメロディーと洗練された演奏が融合した魅惑的な音楽の夕べが開催された。ウードの巨匠や著名なウード奏者たちが、伝統的なアラブの古典音楽を取り入れた楽曲を演奏し、観客を魅了した。モロッコとシリアの伝統的民族歌舞も際立っていた。観客は、伝統的なリズムやメロディーと一体となって、アイデンティティと記憶が織り成すパフォーマンスや歌に酔いしれた。村内にあるスラーヤ・プラネタリウムでは、家族連れや子供たちが楽しめる教育的なイベントも行われた。高度なインタラクティブな手法で、イードに想像力と知識を融合させた科学的かつ娯楽的な側面を加えている。
18号館では、イードの期間中も「ガザからの窓」展に大勢の来場者が訪れている。絵画や彫刻は、観る人に大地の息吹と希望のメッセージを伝えている。展示作品はガザの日常生活を鮮やかに描き、困難に立ち向かうスムード(不動の忍耐)と並外れた回復力を象徴している。
演劇『ホーンテッドハウス(お化け屋敷)』は、スリリングでドラマティックな展開で観客を大いに惹きつけた。ユーモアと恐怖が絶妙に混ざり合って、家族で一緒に楽しめるエンターテイメントを提供した。
会場内は子供たちの喜ぶ笑顔でいっぱいだった。kataraのアクティビティを体験して子供たちは小さな喜びに目を輝かせた。子供たちにはイーディーヤ(イードの贈り物)が配られ、各エリアではイベントが催され、kataraのイードは世代や国境を越えたお祭りとなった。参加者たちは、喜びで胸を躍らせ、相互理解の認識を高めた。
(後略)
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翻訳者:齊藤日向子
記事ID:60285