スーダン:ハルツームでコレラ感染症が拡大、国境なき医師団が警鐘を鳴らす

2025年05月24日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ハルツームでコレラの流行が加速、3週間で51人が死亡

【ハルツーム:本紙】

国境なき医師団(MSF)は、スーダンの首都ハルツームでコレラが急速に拡大しており、過去3週間での罹患者が累計2,500人、死亡者は51人に達したと警告した。

同組織は、ハルツーム市内のさまざまな地区で、コレラの疑いがある患者を1日で約500人観測したと述べた。また特に首都西郊に位置するオムドゥルマン市で患者数がかつてない増加を記録しているなかで、自身がスーダン保健省との連携のもとで、この流行に対応していると指摘した。

現在ハルツームでは13のコレラ治療チームが稼動しているが、MSFは、そのうち7チームに対し、それらの完全な稼働を確保するための支援を提供しているという。また支援の規模は今後拡大する可能性もあるという。

MSFによると、オムドゥルマンの2つの主要なコレラ治療センターは、5月17日から21日までに計570人以上の患者を受け入れた。またスーダン保健省は、5月20日を末日とする3週間以内に、コレラへの罹患を疑われる約2,000人の患者を記録したという。

(後略)


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翻訳者:盛永那菜
記事ID:60288