パレスチナ:ハマース、停戦交渉の新たな案を協議中
2025年06月12日付 al-Quds al-Arabi 紙
◾️ハマース、新たな停戦案が仲介者たちと協議されていることを明らかに:ネタニヤフ首相の発言は事実に反すると強調
【ガザ:本紙】
パレスチナの抵抗運動「ハマース」は、停戦に関して仲介者たちと新たな案を協議していることを明らかにした。これは、仲介者たちが新たな停戦合意に至る上で障害となっている争点についての合意を目指し、本格的な協議を行った後のことである。
『アルジャジーラ』チャンネルは、ハマースの情報筋の話として、「過去数日間にわたり、停戦合意に関して複数の案が仲介者たちとの間で協議された」と報じた。しかし同時にその情報筋は、イスラエルのメディアや、占領政府のベンヤミン・ネタニヤフ首相官邸が伝えている交渉内容の詳細は、「事実に反する」と明かした。
ネタニヤフ首相は上級補佐官たちと協議を行い、停戦問題における進展について議論した。これは、停戦協定の締結を妨げていた対立点を克服するための新たな案が提案されたことを受けたもので、その案には、双方の捕虜解放の方法に関する新たな文案、具体的な日程と人数、そしてこれまでずっと大きな対立の中心であり続け、最近の停戦努力を失敗に終わらせてきた、ガザ地区における戦争の全面的な終結に関する条項が含まれている。
ネタニヤフ首相は協議後、停戦問題において進展があったと発表したが、合意に達することへの期待を再燃させるには「時期尚早だ」と指摘した。
『クドス・アラビー』紙は以前、事情に詳しい情報筋の話として、ガザ地区における停戦合意に向けた交渉が現在「遠隔形式」で行われており、交渉当事者であるハマースとイスラエルの双方が同じ場所に居合わせることなく進められていると報じた。さらに、このプロセスが、アメリカ中東担当特使スティーブ・ウィトコフ氏が提示した最新の提案をめぐって「間接的な」交渉の新たな段階へと発展する可能性があるとも伝えた。
(後略)
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翻訳者:新階 望乃
記事ID:60304