イスラエル:イスラエルがイランの核施設を狙った空爆作戦を実施

2025年06月13日付 al-Mudun 紙

■イスラエルがイランを攻撃:ネタニヤフ首相「幕開けの攻撃は大成功」

【本紙】

イスラエルは今日金曜日の明け方、「ナタンツ」核施設を含むイランの軍事・核施設に対する一連の攻撃を開始した。これにより著名な軍司令官らが死亡し、イランの指導者はユダヤ国家に対して「厳しく痛みをともなう報復」を実施すると脅した。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は今日、「我々は幕開けとなる攻撃を成功裏に実施した…そしてさらなる成果を挙げるだろう」と述べた。

<攻撃は何を標的に?>

イランのメディアは、モハンマド・バゲリ参謀総長、ホセイン・サラーミー革命防衛隊司令官、アリー・ラシード同隊上級司令官のほか、2人の核化学者が死亡したと報じた。また公式筋が伝えたところによると、彼らの他にも子どもや女性を含む50人が負傷したという。

イラン国営テレビは、金曜日明け方の空爆は、国の中部にある主要なウラン濃縮施設であるナタンツ核施設を標的として複数回にわたって行われたことを確認した。

同テレビは、現場から濃い煙が立ち上る様子を放映し、「ナタンツの濃縮施設が幾度となく」イスラエルのミサイルによる攻撃を受けたと報じた。

国際原子力機関(IAEA)は、ナタンツが標的であったことを確認し、状況を注視している。

同テレビはまた、これらの空爆が、特に同国北西部の東アーザルバーイジャーン州にある軍事区域まで及んだと伝えた。

イランは、前例のないイスラエルの攻撃に反撃する「正当な権利」を確認し、イスラエルの同盟国である米国が攻撃の「結果」に責任を負うものであるとした。

<核計画の中枢>

今回の攻撃は、イラン政府と米国政府の間で、オマーンの首都で開かれる予定だった核問題に関する新たな協議セッションの2日前に実施された。

ネタニヤフ首相は、「我々はイランのウラン濃縮計画の中枢を攻撃した。イランの軍事的核計画の中枢を攻撃したのである。またナタンツにあるイランの主要な(ウラン)濃縮施設を標的にした」と述べた。また空爆は同様に、「イランの弾道ミサイル計画の中枢」、イランの「(原子)爆弾のために働く化学者ら」を狙ったと指摘した。

イスラエル国防軍のエヤル・ザミール参謀総長は、空爆が「類似するものが歴史的な作戦」であったと説明したものの、その結果は「完全なる成功」ではないかもしれないと警告しつつ、国民にイランの報復に備えるよう要請した。

同様に、イスラエルのイスラエル・カッツ国防相は、「イスラエルのイランに対する攻撃の直後に、イスラエル国とその住民である民間人は、切迫したミサイルやドローンの攻撃にさらされる恐れがある」と述べた。

イランは「イスラエルの攻撃に報復する正当な権利と、この攻撃の結果に対する米国の責任」を確認した。

イラン外務省は声明で、「シオニスト政体の敵対的な措置は、米国の調整と許可なしには実行されることはなかっただろう」と述べ、米国政府には「危険な影響と、シオニスト政体による無謀行為の余波に関する責任がある」と指摘した。

<イランの報復>

一方で、ハメネイ師は軍や革命防衛隊と同様に、イスラエルが厳しい対応に直面するだろうと脅迫した。

ハメネイ師はイラン人に向けた声明で、「今日明け方、シオニスト政体は愛すべき我々の国に対して新たな罪を犯すために、その血塗られた邪悪な手を伸ばした。そして居住地を標的にすることで、これまで以上にその残忍な本性をさらけ出した」と述べた。

同師は加えて、「多くの司令官や学者が敵の攻撃で殉教した。彼らの後継者や同僚らが、すぐにその職務を引き継ぐだろう」と述べ、さらに「シオニスト政体はこの犯罪によって、決して忘れることができないような、自らにとって苦く、痛みを伴う運命を準備することとなった」と述べた。


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翻訳者:鈴木美織
記事ID:60310