空域閉鎖、イランへ帰国者で長距離バスは満員

2025年06月15日付 Milliyet 紙

イスラエルとイランのミサイル攻撃で空域が閉鎖されたため、イスタンブル在住イラン人らがバスでイランへ帰国している。それにより混雑が集中し、各観光会社が増便手配に追われている。

イスラエルとイランのミサイル攻撃を受け、イランを中心にイラク、シリア、ヨルダン空域が飛行禁止となった。あわせて空域セキュリティ上の問題により、航空便が運休となった。こうした地域情勢を背景に、空路を利用できないイラン人は陸路で帰国するという選択をしている。

各バスターミナルは非常に混雑し、各観光会社の正面から何台ものバスが発車。イラン行きバス便の乗車率が上昇していることも明らかになった。観光会社事務所の前でスーツケースを手に待つ人々の需要に応じるため観光会社は増便を手配している。海外からの旅行者もトルコからイランへバスで移動している。

バスドライバーのオメル・サードゥチさんは、「私のバスは、ギュルブラク国境ゲートまでの1600キロを22時間かけて走ります。乗客47人全員がイラン人なので直接税関ゲートに行きます。以前はイランからトルコ方面の乗車率が高かったのですが、現在は、戦争の影響で、トルコから故郷に戻る人々の度合いが高くなった。家族を心配している人もいます。私が知る限り、当社のバスは満席で増便があります。航空便が運休になれば普通はバスを利用します。席数が足りず、乗車券を購入できない人は翌日を待つか、別日に振り替えています」と話した。また故郷に戻る乗客のひとりは、「もう十分働いたから帰国する。うちの町までは3日ほどかかる」と述べた。

■「家族のことを心配している」

観光会社の従業員であるエユップ・エザティさんも、「航空便が運休になったため、航空券の有無はさておき、とりあえず空路で移動しょうとしていた人々は全員、陸路での移動を余技なくされました。この混雑はそのせいです。イランとイスラエルの戦争を受け、彼らは家族のことを心配している。イランではインターネット通信速度も遅くいためニュースを得ることができない。乗客にはトルコで暮らすイラン国民もいれば海外からの旅行者もいる。みんなイランに向かうためにバスにっている。」と述べた。


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翻訳者:原田星来
記事ID:60326