ガザ:イスラエル軍が食料支援物資を待つガザ市民に砲撃、59人死亡
2025年06月16日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ガザ地区は破壊されている:イスラエルは日曜日、食料支援を求める人など59人のパレスチナ人を殺害-(ビデオ)
【ガザ:本紙】
ガザ地区全域(北部、中部、南部)で日曜日、イスラエル軍の空爆と砲撃により、59人のパレスチナ人が死亡した。犠牲者には、女性や子供、食料支援の配布を待つ市民が含まれている。2023年10月7日以来続く侵攻が新たなエスカレーションの局面に入った。
医療関係者や複数の目撃者によると、イスラエル軍は、民間人の家屋、避難民が暮らすテント、群衆に向けて砲撃し、多数の死傷者が出たということだ。
ガザ保健省は、「イスラエル軍の攻撃により、ガザ地区中部のヌセイラート難民キャンプで16人が死亡した。また、同地区中部デイル・バラフ市とガザ市西部で1軒ずつ計2軒の住宅が爆破され、女性1人を含む6人が死亡した。ガザ市北東部のトゥッファーフ地区でも集合住宅を狙った爆撃で市民3人が死亡した」と発表した。
ヌセイラート難民キャンプの北側では早朝、食料支援を待つ市民17人を含む37人が断続的な攻撃で死亡した。目撃者は、イスラエル占領軍の大砲とドローンが群衆に向けて発砲したことを証言した。
ガザ地区南部の都市ハーン・ユーニスでは、イスラエル占領軍がサタル地区の住宅を多数爆破した。同時に、市中心部と北部の地区を狙って砲撃した。イスラエル軍機は、デイル・バラフ市南東部マターヒン地区への空爆も開始した。
これらの残虐行為は、米国の支援を受けてイスラエルがガザ地区で犯しているジェノサイドに該当する。一連の行為には、殺害、人為的な飢餓、強制的な退去、意図的な破壊を含んでいる。(イスラエルは)国際司法裁判所(ICJ)による軍事作戦の即時停止命令を始めとする国際秩序を露骨に無視している。
(後略)
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翻訳者:山西茉由子
記事ID:60329