イスラエル、ハイファでトルコ国営放送アラビア語放送チームを妨害
2025年06月17日付 Hurriyet 紙
イスラエルの極右のイタマル・ベン-グヴィル国家安全保障大臣がイスラエル警察と情報機関に対し、外国のテレビ局による生中継の妨害を命じた。これを受け、警察はハイファで、トルコ国営放送TRTアラビア語を含むテレビ放送チームの滞在地点に強制的に立ち入り、機材を押収した。
イスラエル警察の発表によると、ベン-グヴィル大臣の「ゼロ・トレランス」方針に基づき、通報を受けた警察があるホテルで「ハイファで港に向けてカメラを向けていた人物の部屋に踏み込んだ」という。
機材を押収された記者たちが事情聴取のために呼び出されたことも明らかにされた。
一方、TRTアラビア語と、ドバイに拠点を置くアル=ガド(el-Gad)局は、ハイファで複数の報道チームが滞在していた場所にイスラエル警察が強制的に立ち入ったと伝えた。
◼️ベン・グヴィル、「国家の安全を脅かすテレビ局に圧力を」と呼びかけ
イスラエル極右のベン-グヴィル国家安全保障相は、同日中に発表した声明で、イスラエル保安庁シン・ベート(シャバック)に対し、「国家の安全を脅かす外国のテレビ放送に対して措置を講じるよう」呼びかけていた。
同相は、イランからの攻撃が続く中で、イスラエル軍が「イランの攻撃の命中精度を下げるため」に報道への検閲規則を発令したと述べ、いくつかのテレビ局が攻撃を受けた地点を生中継したことで「犯罪行為を行った」と主張した。
さらに警察に対し、外国のテレビ局に対して措置を取るよう指示を出したことも明かした。
6月15日未明にイランから発射されたミサイルがハイファの石油精製施設に命中し、カタールに拠点をおくアルジャジーラがこの瞬間を生中継したことが、イスラエル国内のメディアで批判されている。
イスラエル北部に位置するハイファの石油精製所は、イランによる報復ミサイル攻撃で損傷を受けたため、操業を停止した。
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翻訳者:金子萌
記事ID:60333