カタール:カタールが世界平和指数においてアラブ世界と中東地域をリード

2025年07月02日付 al-Quds al-Arabi 紙

■カタールは世界平和指数においてアラブ世界と中東地域をリードし、多くの観光客が訪れている

【ドーハ:本紙】

カタールの首都ドーハと主要都市では、イランによるミサイル攻撃と、自国の防空部隊によるそれらの迎撃が起きてからわずか数日後、国内への観光客の動きに大きな回復が見られている。生活は本来の形に戻り、夏季シーズンに向けて計画された多数のイベントがスケジュールに組み込まれ、観光客がこれらのプログラムを利用するよう促している。

当局が発表したこのプログラムは、カタールが2025年の世界平和指数において、アラブ諸国・中東諸国で首位に立つと評価されたのと時を同じくして現れた。

国家計画評議会は、経済平和研究所によって発表された2025年の同指数において、カタール国がアラブ世界と中東・北アフリカ地域の両方において首位に立ったことを確認した。

カタールは同研究所の年次ランキングにおいて、評価対象となった163か国の中で世界第27位にランクインし、数々の先進国や西側諸国の諸首都を上回った。

この順位は、数々のデータに対する指数と分析のほか、特にカタール政府が行っている地域内あるいは世界における調停や和平への取り組みに基づいている。

最近、カタール観光局の主要機関である「ビジット・カタール」は7月のスケジュールを発表した。そこには、文化的展示やライブショー、家族向けのフェスティバル、あらゆる年齢の住民や観光客が楽しめるよう企画されたインタラクティブなワークショップなど、様々なイベントが盛り込まれている。

他の湾岸諸国と同様に自然の熱波に見舞われているカタールは、観光客や住民が楽しめるような数々の屋内イベントを企画することで気候条件を補い、地元経済の活性化と、人々の娯楽に貢献することを試みた。

博物館愛好家を魅了するもっとも顕著なイベントのひとつとしては、イスラーム美術館で開催される「メッカの聖域で:ハッジとウムラの祭儀を通じた旅」展のような一連の展示会が挙げられる。この展示会は、イスラームにおけるハッジとウムラの意義に対する深い視点を与える。同様に、「食卓の席:イスラーム世界における食と宴の文化」展も開催され、100点を超える遺物や映像展示を通して、イスラーム世界における料理の伝統を紹介する。

アラブ近代美術館では、「あなたは私の魂に近い」展が開催され、カタールにおける近現代美術の発展の足跡を提供する。また、「私たちのスペクトル、あなたたちのスペクトル:先駆的な映画への有望なビジョン」展では、アラブ世界、アフリカ、東南アジアから40人以上の芸術家と映画製作者が集まる。同様に、ルーサイル・スポーツ・ホールでは「スポーツ・フォー・オール・サマーキャンプ2025」が開催され、子どもたちが積極的に活動、参加できるよう整えられた環境を提供する。

加えて、関心を集めるイベントの1つが「カタールのジンベイザメ」であり、同国北部沿岸の水域で、世界最大級のジンベイザメの群れを観察できる貴重な機会が提供されることとなる。


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翻訳者:庄司陽
記事ID:60405