アルジェリア:エンジニアが自作飛行機の飛行試験中に事故で死亡

2025年07月01日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アルジェリア人のエンジニアが、自らで開発した飛行機の試験中の事故で死亡(動画とブログあり)

【アルジェ:本紙】

アルジェリア人のエンジニアであるヤズィード・ドゥーガは、自らで設計し製作した小型飛行機の墜落という悲劇的な事故により、50歳を目前にして亡くなった。事故は月曜日の午後、アルジェの南に位置するムシラ県のウル・マンスール地区で行っていた飛行試験中に起きた。

市民保護局によれば、事故は昨日月曜日の19時26分に発生した。直ちに救助が入ったが、ドゥーガは墜落によって負った重傷によって、病院で亡くなった。

ヤズィード・ドゥーガは、彼を知り、その功績を追ってきた多くの人にとって、ただの人ではなかった。彼は、いつか故郷の空を無事に飛ぶという、ずっと抱いていた夢とともに、長年にわたり自身のプロジェクトの開発に努めた粘り強い発明家である。

彼を知る人によれば、彼は飛ぶことに情熱を注ぎ、自作の飛行機の設計と製作に生涯の多くの歳月を捧げてきた。空を飛ぶ夢は、彼にとって単なる一時的な野望ではなく、一生涯にわたるプロジェクトであった。彼はその詳細を、フェイスブックの自身のページでフォロワーに熱心に共有した。そしてそこは彼の訃報後、オンラインの追悼の場へと変わり、彼の比類なきキャリアに感動し称賛する言葉で溢れた。

6月20日金曜日に載せた最後の投稿で、ヤズィードは「風速15km/hの中、機体の空力試験を行った。結果は満足のいくものであった」と記している。それは彼が持ち続けていた粘り強い精神を象徴した最後の一文であり、飛行機プロジェクトとともに歩んだ彼の長い旅の最後の瞬間を記録している。

(後略)


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翻訳者:庄司陽
記事ID:60417