ガザ:ガザ北部でイスラエル軍の戦車部隊指揮官が負傷
2025年07月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イスラエル軍がガザ北部が戦車部隊指揮官が負傷したと発表
【エルサレム:アナトリア通信】
イスラエル軍は金曜日、ガザ地区北部でパレスチナ人戦闘員らとの交戦した際に戦車部隊指揮官が重傷を負ったと発表した。
同軍は声明で、「『ゴランの嵐』師団傘下第82戦車大隊の指揮官が、ガザ地区北部での交戦によって負傷した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
イスラエル軍は、負傷した兵士が治療のために病院に搬送され、家族にその旨が報告されたことを明らかにした。
イスラエル軍のデータによれば、同軍が2023年の10月7日にガザ地区でのジェノサイドを開始して以来、軍人の死者が計890人、そして負傷者が計6,088人に達している。
イスラエル当局者らはこれまでも幾度となく、自軍がガザで「法外な代償を払って」おり、またパレスチナ諸派との「激しい戦闘に直面している」と述べてきた。
しかし公表されている数字とは裏腹に、イスラエル軍は実際の死者数を隠していると非難されている。同軍は特に、パレスチナ諸派が同軍部隊に対して待ち伏せによる奇襲作戦を実行して、死傷者を生じさせたとする数々の発表を無視しているとされている。
そして複数の国際的な報告書によれば、イスラエル政府は自国民の士気を保つためといった数々の理由により、パレスチナ諸派の攻撃による人的、物的損失に関して、自国メディアに対して厳しい軍事検問を課している。
2023年10月7日以来、イスラエルは米国の支援を受け、国際的な要請や国際司法裁判所の停止命令を無視しつつ、ガザで殺害、飢餓政策、破壊、強制移住をともなったジェノサイドを実行している。
このジェノサイドはその大半が子供と女性である19万5千人以上のパレスチナ人の死傷をもたらし、また1万人を越える行方不明者を出した。さらに数十万人が避難を余儀なくされたほか、多くの命を奪う飢餓も発生し、広範な破壊がもたらされている。
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翻訳者:羽鳥礼菜
記事ID:60450