レバノン:レバノン人アーティストが往年の名曲を大胆カバー、視聴者からは賛否の声

2025年07月16日付 al-Quds al-Arabi 紙

■マヤ・ディアブ、世間を騒がせた金色の角をつけて「ハッラムト・アヘッバク」を歌う

【ベイルート:本紙】

レバノン人アーティスト、マーヤー・ディヤーブ(マヤ・ディアブ)が、アルジェリア人アーティスト、ワルダが1993年にリリースした名曲「ハッラムト・アヘッバク(もうあなたを愛さない)」をカバーした。32年の時を経て、マヤが「アルジェリアのバラ」として知られるワルダの代表曲をカバーしたことで、SNS上では大きな論争が巻き上がった。マヤによるカバー曲は、ワルダのオリジナル曲とは違ったスタイル、アレンジに仕上がっている。衣装も異なっている。マヤは金色の装飾が施された黒のドレスを着て、頭には米国の俳優アンジェリー・ナジョリーが映画『マレフィセント』で生やしていたような2本の金色の角をつけて登場した。

カバー曲に対する視聴者からの反応は非常に大きく、賛否両論の意見が入り乱れた。SNS上には「山羊の角みたい」、「どうして角があるの?」、「これは一体何でしょう、アーティストさん」など辛辣なコメントも目についた。

また、歌唱スタイルと曲のミスマッチを指摘する声もあった。その一方で、カバー曲を称賛して「なんて素敵」とコメントしたり、「とても気に入ったわ」と書き込んだり、赤いハートと絵文字でマヤと今回の新曲に称賛や共感などの気持ちを表す人もいた。

ワルダが「ハッラムト・アヘッバク」を最初にリリースしたのは1993年。作曲はサラーフ・シャルヌービー、作詞はエジプト・ラジオの元局長ウマル・バティーシャが手掛けた。「ハッラムト・アヘッバク」は全5曲構成のアルバムに収録され、このアルバムの代表曲となった。


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翻訳者:岡安紅葉
記事ID:60479