イスラエル:モスク権限を入植地側に移管

2025年07月16日付 al-Quds al-Arabi 紙

◾️ヘブライ語メディア:ヘブロン市からイブラーヒーミー・モスクの権限を剥奪
【n.p./アナトリア通信】

ヘブライ語の新聞は火曜の夜、イスラエルが、占領下のヨルダン川西岸南部ヘブロン市にあるイブラーヒーミー・モスクの「権限」を、パレスチナのヘブロン市からキルヤート・アルバア入植地の宗教評議会に移管したと報じた。

『イスラエル・ハヨム』紙は、「入植にとって大きな朗報だ。前例のない歴史的な一歩として、『マクペラの洞窟』(イブラーヒーミー・モスク)の現状に大きな変化をもたらすことが決定された」と報じた。

同紙は、この措置が「イスラエルの民政局がパレスチナのヘブロン市から権限を剥奪し、それをキルヤート・アルバア(ヘブロン)の宗教評議会に移管すること」であると説明した。

一方で、同紙はこれらの権限の具体的内容については明らかにしていないが、今回の動きは「現地における構造的な改変の実施を促進すること」を目的としていると伝えた。

同紙によると、これは1994年にいわゆる「シャムガール委員会」が決定を下して以来、イブラーヒーミー・モスクに根本的な変更が行われたのは今回が初めてである。

当時、同委員会はイブラーヒーミー・モスクを、ユダヤ教徒に63%、イスラム教徒に37%の割合で分割するよう勧告した。

この分割は、入植者バールーフ・ゴールドシュテインによる虐殺事件を受けて行われたものであり、その事件では、早朝の礼拝を行っていたパレスチナ人29名が殺害された。

同紙によれば、民政局は長い間、イブラーヒーミー・モスクにおける根本的な改変を行おうとしてきた。

(後略)


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翻訳者:新階 望乃
記事ID:60481