シリア:シャルア大統領「我々はシリアの団結を引き裂くイスラエルの試みに対処可能」

2025年07月17日付 al-Quds al-Arabi 紙
■シリアのアフマド・シャルア大統領:シリアには「人々の団結を引き裂くイスラエルの試み」に対処する能力がある

【ダマスカス:本紙】

シリアのアフマド・シャルア大統領は、自国には、シリア国民の結束を断とうとするイスラエルの試みに対処する能力があると確認した。また「シリアの統一と国民の利益は、今までもこれからもいかなる外国の陰謀に直面するなかで最優先事項であり続ける」と強調した。

シャルア大統領は、シリア南部のスワイダー県でここ数日間発生している暴力行為を受けて、テレビ放送される演説を行い、次のように述べた。「旧政権の崩壊以来、我々の安定を標的化し、我々の間に混乱を生むことに慣れ親しんできた政体イスラエルは、またしても我々の清らかな土地を終わりなき混沌の舞台へと変えようと試みている」。

「我々は、スワイダーの治安維持の責任を、いくつかの地元派閥と、シャイフ・アクル(訳注:ドゥルーズ派の宗教指導者の称号)に委ねることを決定した」と述べた。



さらに、イスラエルがシリア国民の統一を解体し、彼らが「復興と発展の行程」のなかで前進する能力を弱体化させようとしているとの見解を述べ、「この政体は、シリア国民が長い歴史を通じてあらゆる分断と分裂を拒否してきたという事実を無視しながら、あらゆる手段を用いて対立と紛争の種をまくことことをやめようとしない」と語った。

シャルア大統領は、「我々はこの土地の子供たちであり、政体イスラエルが我々を引き裂こうとするあらゆる試みを乗り越える力を有している。我々はシリアの子供たちなのであり、誰が我々を戦争に引きずり込もうとしているのか、また誰が我々を引き裂こうとしているのかをよく知っている」と付け加えた。

同大統領は次のように述べて演説を締めくくった。「シリアは外国の陰謀のための実験場ではなく、我々の子供たちや女性たちの血を犠牲にして他者の野望を叶える場所でもない。我々は皆、シリアに威信を取りもどし、シリアを諸国の最前線へと押し上げるために、この国家を通じて差別なく一つになるのだ」。

(後略)


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翻訳者:今村俊太
記事ID:60485