シリア:ラタキア県田園地帯で放火を試みた旧政権残党グループを拘束
2025年07月19日付 al-Quds al-Arabi 紙
■放逐された旧政権の残党がラタキア郊外で砲火を試みたところを拘束
【ラタキア:アナトリア通信】
シリアの国防省は土曜日、同国北西部のラタキア郊外で放火を試みた旧政権の残党グループを拘束したと発表した。これは同地域で、12日間続いた火災の鎮火が発表された数日後のことだった。
これはシリア国営通信「SANA」が報じた国防省の広報・通信局の声明のなかで述べられたものである。
同局は、ラタキア市郊外に位置するムフタリーヤ村の森林地域を巡回していた警備隊が、同地域で放火を試みていた前体制の残党グループの拘束に成功したと述べた。
国防省の広報・通信局は、このグループが内務治安局へと移送されたことを明らかにしたが、これ以上の詳細には触れなかった。
先週の火曜日、ラーイド・サーリフ緊急事態災害管理大臣はラタキア山地で最近発生した火災の鎮火活動の終了を発表した。しかし同時に、今後何年にも及びうる(火災の)深刻な影響について警告した。
さらに同大臣は、ラタキア市で開かれたラタキア県のムハンマド・ウスマーン知事との共同記者会見で、「火事は終わったが、任務はまだ終わっていない。今日から、これらの山々に生命を取り戻すための我々の本当の任務が始まる」と述べ、被害を受けた森林の再建・再生に向けた取り組みの開始に言及した。
またラタキア県知事は、この火災が2,200ヘクタールの農地を含む計16,000ヘクタール以上の森林を破壊したと説明し、さらに45の村が被害を受け、被災世帯は約1,200世帯に上ると述べた。
そして同知事は、県は火災から12日間の間に、現地および人道支援のあらゆる必要物資の確保に取り組んだと説明した。活動のなかには、一日あたり2,500食以上を提供する現地の炊き出しの設置、や内務省と国防省の協力のもとでの消火装備の確保などが含まれていたという。
ラタキア郊外の地域では、夏の到来と気温の上昇、密集した木々、そして強風により大規模な火災が発生し、その鎮火活動は約2週間にわたって困難な条件下に置かれた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:大西優梅
記事ID:60505