ガザ:占領軍による「小型船」襲撃を前向きな進展ととらえる動き

2025年07月29日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ザーヒル・ビーラーウィー氏、クドス・アラビー紙に語る…「我々は今後数か月で数十隻の船をガザへ送るだろう」

[チュニス:本紙]

ガザ包囲打破国際委員会委員長で自由船隊連合の創設メンバーであるザーヒル・ビーラーウィー氏は、連合に属する「小型船」が世界の良心に「大きな揺さぶり」を与えたと強調した。また多くの国際機関が、今後数か月で数十隻の船をガザへ送るため、連合との協力への意欲を示していると述べた。

ビーラーウィー氏は本紙の独占声明のなかで、次のように語った。「ハンザラ号に起きたこと、占領軍が同船を襲撃してアシュドッド港へ連行し、また乗船していた活動家21名を拘束したことは予想されていたことだった。我々はイスラエルの犯罪と国際法違反に慣れているからだ」。

同氏は続けて、「これは占領軍が国際水域で行った海賊行為だ。しかし問題は、我々がそのパレスチナ人民に対する日常的な犯罪にすっかり慣れきってしまったところの占領国にあるのではなく、米国や欧州諸国といったその支援国にある。これらの国々は、占領国の犯罪を隠すために軍事的、政治的、財政的に支援を続けており、むしろこれらの犯罪の共犯者とみなされるものだ」。

さらに同氏は、「一部の国の犯罪は複合的だ。特にフランスは自国民がハンザラ号に乗船していて拘束されており、そのなかには、欧州連合の女性議員が2人いたのだ」。

オブザーバーらは、ここ数か月で占領当局による自由船隊にへの対応が大きく変化したとみている。今年5月にはダミール号がマルタ沖で無人機による攻撃を受け、先月にはマドレーヌ号がガザ地区から約100マイルの地点でだ捕された。一方ハンザラ号はガザから40マイルの地点でだ捕された。これらの動きについては、占領国に対する国際的な圧力の効果が出たことの表れとして「前向きな進展」と捉える人もいる。

(後略)


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翻訳者:桑山ジュリオ
記事ID:60567