カタール:ムハンマド首相兼外相がガザ包囲政策を非難
2025年07月29日付 al-Mudun 紙
■カタールはガザ包囲政策を非難:「強制移住政策は許容できず」
【本紙】
カタールのムハンマド・ビン・アブドゥッラフマーン・アール・サーニー首相兼外相は、交渉や和平実現の機会を妨げるあらゆる行為を拒否する、国際的な統一された立場を呼びかけた。
「全人類にとっての恥」
アール・サーニー氏は「我々はガザ地区で、人類全体にとっての恥となる光景を目にした」 と述べたうえで、民間人を標的にするあらゆる攻撃を非難し、二重基準を拒否する自国の姿勢を明らかにした。また、「民間人に対する包囲政策や強制移住政策、さらにガザ地区内の病院への攻撃」を非難した。
さらに同首相は、「ガザ地区での停戦に向けた努力は続いている」としつつ、「パレスチナ問題の解決には、公正かつ包括的な和解以外に選択肢はない」と強調した。
同首相はまた、「ガザでの戦争は国際法の信頼性、そして国際社会の機関が持つ価値そのものを損なうこととなった」と付言した。
「死の罠」が広がるなか、92人が犠牲に…人道支援の希望者らも標的に
現地では、イスラエルによるガザへの攻撃が続いており、本日だけで92人のパレスチナ人が命を落とした。犠牲者のうち41人は人道支援を求めていた人々で、いわゆる「配給センター」の近くで攻撃を受けた。このような場所は今や「死の罠」と呼ばれている。
ガザ地区では過去24時間だけで14の餓死例が新たに記録され、これまでに飢餓により死亡した人の数は88人の子供を含む147人へと増加することとなった。ジェノサイド戦争とガザへと続く各通行所の封鎖が続くなかで、飢饉と深刻な栄養失調が深刻化していることが原因である。
(後略)
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翻訳者:喜多見咲
記事ID:60569