今週の宗務庁の金曜説教「休暇はこうあれ」

2025年08月09日付 Cumhuriyet 紙

トルコ宗務庁は、今週金曜日の説教の際に、休暇の過ごし方について言及した。説教の中では、「このところ、一部の休暇関連企業が、アッラーの命を無視し、ハラールとハラームの区別を顧慮せず、贅沢と浪費が頂点に達し、肉的な欲望と要望の線引きができない状況が見受けられる。」と述べられた。この表現は、トルコ文化観光省メフメト・ヌリ・エルソイ大臣の、15億トルコリラ相当の贅沢なヨットを話題にもたらした。

昨今、女性の服装から結婚式の様式まで社会生活に向けた宗務庁の金曜日の説教は、市民たちの反発の元となっている。これらの反発にもかかわらず、宗務庁はこれに似た説教の発信を続けている。

◾️信仰に見合った休暇

宗務庁の今週金曜日の説教では、休暇の過ごし方について取り上げた。親戚関係の繋がりを大切にすることと親戚たちと良好な関係を築くことを表す、宗教モラルの用語である「近親者との出会いにより豊かになる休暇」と題した説教の中で、今日市民が宗教的な道にふさわしい休日を行なっていないと述べた。「このところ、一部の休暇関連企業機関が、アッラーの命を無視し、ハラールとハラームの区別を顧慮せず、贅沢と浪費が頂点に達し、肉的な欲望と要望の線引きができない状況が見受けられる。」と、こうした休暇の捉え方が信仰のなかに存在しないと訴えた。

◾️子どもたちへの宗教教育が強調される

説教では、休暇期間中に、母親、父親をはじめとした親戚たちを訪ねることが推奨された。その中で次のように述べられた。「休暇は、子供達の宗教的、社会的、文化的成長、つまり「近親者との出会い」の絆の強化を可能にする時である。私たちの休暇を、僕の務めを忘れている時や、罪深き過ちに扉を微かに開いている時に変えないようにしよう。」

◾️大臣の15億トルコリラのヨットはどうなる?

説教の際には同時に、トルコ文化観光省のメフメト・ヌリ・エルソイ大臣の、15億トルコリラ相当の贅沢なヨットのことが皆の頭に浮かんだ。エルソイ大臣のヨットは、世界の519あるスーパーヨットのうちの一つである。件のヨットは、エルソイ大臣に向けた反発の拠り所となった、彼がギリシャとボドルムで行った休暇中に問題になっていた。


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翻訳者:木村沙帆
記事ID:60621