スーダン:法医学当局が戦争開始以来 3,800体の遺体を収容したと発表
2025年06月30日付 al-Quds al-Arabi 紙
■スーダン法医学当局:戦争開始以来、ハルツームで3,800体の遺体を搬送・埋葬
【ハルツーム:アナトリア通信】
スーダンの首都ハルツームにある法医学当局は土曜日、街中の住宅や広場から3,800体の遺体を搬送し、墓地に埋葬したと発表した。これは、2023年4月に戦争がぼっ発して以来の統計に基づくものである。
ハルツーム州の同当局長であるヒシャーム・ザイン・アービディーン氏は、「法医学当局は関係機関と連携して、3,800体の遺体を搬送し、複数の墓地に埋葬した」と述べた。
スーダン国営通信(SUNA)が報じたところによると、同氏は、搬送と埋葬の作業は「戦争中およびハルツームが反乱民兵(即応支援部隊)から解放されたと宣言された時期に」行われたと説明した。
また同氏によれば、作業は「住宅や住宅街の広場、医療機関、各省庁、大学構内に遺体が存在するという通報を受けた後に」実施されたという。
今年5月20日、スーダン軍は激しい戦闘のすえにハルツーム市全域を掌握し、即応支援部隊の同志からの完全排除を発表した。
2023年4月の戦争ぼっ発以降、戦況に従って、住民たちは遺体を自宅の中や前庭、学校や大学の校庭、あるいはハルツーム市内の通りや広場に埋葬するようになった。
国連と現地当局の発表によると、スーダン軍とRSFは、2023年4月中旬から戦闘を継続しており、その結果2万人以上が死亡し、約1,500万人が国内避難を強いられ、あるいは国外に逃れる事態となっている。一方米国の複数の大学が実施した調査では、これまでの死者数はおよそ累計で13万人に上ると推定されている。
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翻訳者:菊地暢夫
記事ID:60632