外務省報道官: 我々はコーカサスの動向を注視している
2025年08月17日付 Jam-e Jam 紙

イラン外務省報道官エスマーイール・バガーイー氏は南コーカサスの動向について、「我々は動向を注視しており、いかなる問題も単純化・矮小化しない」と述べた。
【ジャーメ・ジャム電子版】イラン・イスラーム共和国放送(IRIB)によると、イラン・イスラーム共和国外務省報道官はインタビューにおいて、南コーカサス地域における最近の動向に対するイランの立場を説明した。同氏はイランと周辺諸国にとってのこの地域の重要性を強調して、「南コーカサス地域は政治的・経済的・地政学的な様々な点から、我々や地域の国々、特にロシアにとって、重要性を持っている」と述べた。
エスマーイール・バガーイー報道官はイランが自国の北西部の情勢に細心の注意を払っていることに言及し、「我々は動向を注視しており、いかなる問題も単純化・矮小化しない」と付け加えた。
イラン外務省報道官はラジオ・ゴフトグー〔IRIB傘下のラジオ局のひとつ〕上の番組「対話の波に乗って」の電話インタビューに応じ、同様に誤解や不正確な情報の拡散を避ける必要性を強調して、次のように述べた。「一部の言説は不正確な情報に基づいている。その目的はイラン・イスラーム共和国と南コーカサス地域の国々の関係に混乱を引き起こすことである可能性がある」
この電話インタビューの別の部分では、エスマーイール・バガーイー報道官は「我々は誤解を招きうる表現や内容は避けることを勧める」と述べた。
イラン外務省報道官は同様に、アルメニア国境の解放という問題に言及して、「我々の議論はアルメニア国境の解放に関連しており、この問題は注意深く慎重に検討されるべきであると考えている」と説明した。
エスマーイール・バガーイー報道官は続けてアルメニアとアゼルバイジャン間の最近の紛争に言及し、「この2国間の紛争の開始に伴い、アルメニア南部の鉄道路線が遮断された」と述べた。
イラン外務省報道官は加えて次のように述べた。「4つ目の点は外国の干渉に関する議論であり、これは我々の譲れない一線である。我々はいかなる名目であっても、外国の干渉や域外勢力の存在を有益とはみなさない。我々はこの問題が地政学的な混乱の原因になると考えている」
エスマーイール・バガーイー報道官は、「イラン・イスラーム共和国は、南コーカサス地域における外国軍の存在が事態を複雑化すると確信している」と強調した。
イラン外務省報道官は次のように述べた。「アルメニア当局は我々に対し、この鉄道路線の再建はアルメニア企業とアルメニアの法律に従って登録されたアメリカのとある企業の協力によって行われ、いかなる外国軍も国境沿いに駐留することはないと明白に伝えた」
エスマーイール・バガーイー報道官は同様に、アルメニアとアゼルバイジャン間の和平協定第12条に言及し、「この条項によれば、いかなる外国の軍事勢力もアルメニアとアゼルバイジャンの国境沿いに駐留することはない」と述べた。
イラン外務省報道官は加えて、「我々はこの問題に対して非常に神経を尖らせている。アルメニア自身も外国軍の駐留がもたらす結果を認識している」と述べた。
このインタビューの最後に、エスマーイール・バガーイー報道官はイランにとっての南コーカサス地域の重要性を改めて強調し、「我々は南コーカサスの国々と良い関係にあり、この地域の安定と安全が我々にとって重要であると信じている」と述べた。
イラン外務省報道官は加えて、「イラン・イスラーム共和国は地域諸国との2国間関係や協力を強化するために歩みを進め、地域の安定と安全の強化のためのあらゆる措置を支援する用意がある」と述べた。
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翻訳者:SR
記事ID:60686