トルコ国家オリンピック委員会によって今年、第37回イスタンブル・ボスフォラス海峡の「ボスフォラス大陸間水泳大会」が開催された。この大会で行方不明となっているロシア人選手ニコライ・アンドレーヴィチ・スヴェチニコフ氏の捜索活動が続いている。

ボスフォラス海峡で8月24日に81か国から2,820人の選手が参加しレースが実施され、これに出場したスヴェチニコフ氏が陸に上がれていないことが判明し、関係者によって開始された捜索は3日目も続けられている。

海上警察と沿岸警備隊の職員達は、ロシア人選手を探すためにレースが行われた、主にカンルジャからクルチェシュメ一帯を中心に綿密な捜索を行っている。

一方、ベイコズ共和国検察局はロシア人選手の失踪に関して捜査を進めている。

◾️検察、カメラ映像の提出を要請

捜査の一環として検察は、サルイェルの「治安部隊支援司令部」に宛てた文書の中で、スヴェチニコフ氏の身元と住所情報を特定するとともに、大会中に撮影された映像や関連するすべてのカメラ映像を収集して送付するよう求めた。

行方不明のロシア人選手の親族を特定し、被害者として供述を取るよう要請した検察は、スヴェチニコフ氏を知る者や同レースに参加していた者を特定し、参考人として事情聴取するよう指示を出した。

検察はホテルや病院の記録を調べ、失踪した選手に関して、何かしらの記録があるか否かも確認するよう求めた。

◾️選手の妻がSNSで助けを呼びかける

選手の妻アントニナ氏は、夫を沿岸からも探す計画を立てているが、イズベスチヤ紙の報道によると、十分な人員が集まらないため、ソーシャルメディアを通じてボランティアを募集している。彼女は夫の特徴を「黒のノースリーブ型水着を着用していました。また、2554番と書かれた緑色のスイムキャップをかぶっていました」と説明し、次のように付け加えた。

「皆さんの助けをお願いしたいです！もし、ボスフォラス沿岸の近くにいらっしゃれば、どうか両岸での捜索に加わってください。ご協力に心から感謝します。」

世界記録保持者の水泳選手ニコライ・スクヴォルツォフ氏も同選手が海流に流された可能性を指摘した。

行方不明の水泳選手の妻は、スヴェチニコフ氏の泳ぐ模様すべてに関するビデオ映像を要求するつもりだと述べた。同時に、検察に申し立てを行い、捜索にどの部隊が参加しているのかを示す領事館からの報告書を入手する計画であると明らかにしました。行方不明の選手の別の親族であるアレナ氏も、すでに潜水士たちが捜索を開始したことを伝えた。