シリア:世界平和大使に選出されたムナー・ワースィフさんが戦争の悲劇と平和への思いを語る

2025年09月01日付 その他 - Syria TV.net 紙

■ムナー・ワースィフさん、「世界平和大使」に選出…戦争の悲劇と平和への思いを語る

【シリアTVネット】

シリアの大女優ムナー・ワースィフさんは、世界人権機構(WHRO)から「世界平和大使」の称号を授与された。これは彼女の長年にわたる芸術活動と、シリアおよびアラブ世界のドラマ作品への出演に関する貢献、さらに平和の価値や相互扶助・友愛の精神を広めてきた彼女の役割を称えるものである

この表彰は、日本と世界で活動する非営利法人「シリアの友ネットワーク」がシャイン芸術制作・配給会社の協力のもとで主催した「希望のシリア」祝典の席で、昨日曜日の夜にダマスカス大学本部講堂で行われた。また、式典には社会問題労働大臣のヒンド・カバワート氏も出席した。

ワースィフさんの言葉

ワースィフさんは『ワタン』に対し、栄誉に対する誇らしい気持ちについて語り、「責任を負うことは容易ではないが、仕事への情熱こそがこれまでのキャリアを通じて自分を支え続けてきた力の源泉だった」と述べた。

彼女は続けて、「演技をすることが当初自分の望んでいたことなのかどうかは分からない。最初のころは、有名で重要な人物になりたいと思っていた。次に愛される人間でありたいと願い、やがて尊敬に値するものを成し遂げたいと考えるようになった」と振り返った。

さらに、放逐された前政権がシリア国民に対して仕掛けた戦争によってもたらされた惨状を非難し、「戦争は私たちから子どもを奪い、心を締めつけ、魂を苦しめた。私たちは平和を呼びかけるものであり、平安が内と外に共に宿ることほど美しいことはない」。



また彼女は「人生でもっとも恐れるものは恐怖そのものである」と述べ、時に沈黙が避難所となり、平和の保証ともなりうるとした。そのうえで「子どもたちが暗闇を恐れる姿、親のそばを離れて遊ぶことを恐れる姿、そして喪失や欠乏を恐れる姿ほど、私にとって見るに堪えないものはない」と語った。

最後に、彼女は息子アンマールが国外に去らざるをえなかった20年近い歳月を振り返り、彼の帰還が自身の人生においてもっとも美しい瞬間のひとつだったと語った。


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翻訳者:国際メディア情報センター
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