エルドアン大統領「ヒットラーとネタニアフは思想的に親戚関係」
2025年09月16日付 Medyescope 紙

与党公正発展党(AKP)総裁にして大統領であるレジェプ・タイイプ・エルドアン氏は、カタールからの帰途に、イスラエル首相ネタニヤフをヒトラーに準えた。国連総会で142か国が二国家解決を支持したことを、イスラエルに不利な展開として捉えた。
与党AKP総裁、大統領であるレジェプ・タイイプ・エルドアン氏は、イスラム協力機構およびアラブ連盟の臨時サミットのために訪れたカタールからの帰途、 新聞記者らの質問に答えた。イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフについて「ヒトラーと思想的にまさに親族である。イスラエルはテロとファシズム国家である。」と述べた。
エルドアン大統領は、カタールの首都ドーハにいたハマス交渉代表団へのイスラエルの攻撃を「卑劣な攻撃」と定義した。この状況を国際秩序および法への挑戦と解釈した。また同大統領は、この攻撃を「独立し平和を支持する国家の主権を公然と侵害」したものと捉えている。
◾️「国連決定はイスラエルに不利な展開」
国連総会で142か国の「賛成」票によって採択されたニューヨーク宣言について、エルドアン大統領は、この決定がパレスチナ問題における外交的バランスを変えたと述べた。また、「トルコが長年、あらゆる場で訴えた二国家解決の主張が、もはや世界的多数の共通の意思となった。」と述べた。
国連投票の結果を、イスラエルの孤立の指標と解釈したエルドアン大統領は、トルコの外交姿勢が認められたと主張した。また、パレスチナが西側諸国により承認されることで、イスラエルを苦境に追い込むことになると予測していると述べた。
◾️「シオニズムの作り話」
エルドアン大統領は、イスラエルは宗教にではなく、イデオロギーに奉仕していると主張した。「ネタニヤフと一味は、世界にただシオニズムのでっちあげの物語を語っているだけだ。」と述べ、イスラエルをテロリズム、ファシズと結びつけた。
エルドアン大統領は「いかにヒトラーが自ら記した前進の影響で待ち受ける敗北を目をできなかったなら、ネタニヤフもまた同じ最終的な運命を経験するだろう。」と語り、イスラエルが異なる宗教の信者たちに害を与えていると言った。
◾️シリア問題に関して平和優先を強調
エルドアン大統領は、シリアにおける統一と平和の確立を目標としていると述べた。また、シリアのアフマド・アッ=シャアラ大統領と会談したと明らかにし、シリア民主軍に関する姿勢が明確であると表明した。
「シリアにおける過去の時代はもはや過去のことである。今、新しい時代が始まった。」と述べるエルドアン大統領は、イスラエルがシリア南方で圧迫していると主張した。そして「分断せよ、分割せよ、支配せよ」というイスラエルの姿勢について言及した。
北キプロストルコ共和国における10月選挙についてエルドアン大統領は、主権国家として選挙を行うだろうと述べた。また、「北キプロストルコ共和国は我々の兄弟である。彼らの権利と利益を我々自身の権利と利益と見ている」と言った。
同大統領は、リビアについてハフタル将軍の息子がトルコ当局者たちと接触中にあるとし、東西間で対話が構築される必要があると述べた。ベンガジ政権がトルコ=トリポリの海洋権益協定を承認することが重要になるだろうと語った。
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翻訳者:鈴木啓太
記事ID:60781