カタール:「アルジャジーラ」が大手チャットボットにとっての主要な情報源となる
2025年09月25日付 al-Quds al-Arabi 紙
■大手チャットボットが「アルジャジーラ」を主要な情報源として活用…米国内で懸念が広がる
【ナザレ:本紙】
イスラエルの「チャンネル14」は米シンクタンク「ワシントン・フリー・ビーコン」の分析を引用し、米国の関係者の間で懸念が広がっていると報じた。その理由は、主要な人工知能チャットボットが「ジャズィーラ」(アルジャジーラ)を主要な情報源のひとつとして位置付けているためである。
同シンクタンクのレポートによると、これらのチャットボットはジャズィーラをもっとも信頼できる情報源のひとつと位置付けており、その「学術的信頼性」を称賛しているのだという
分析によると、カタールの支援を受けるジャズィーラは、「Chat GPT」や「Google Gemini」といった主要なチャットロボットがイスラエルとパレスチナの紛争についての回答やニュースの要約を提供するために用いる2つのもっとも顕著な情報源のひとつとなっている。
さらに同シンクタンクは、「Google Gemini」、「ChatGPT」「Xグローク」がいずれもがジャズィーラを、紛争に関するもっとも信頼できる情報源のひとつに位置付けており、その理由として、それらが持つ「信頼性」、「現場からの詳細」、、「学術的信頼性」、さらには「世界的な存在感」を挙げていると指摘した。
世界でもっとも利用されているチャットボットであるChat GPTは、過去1か月間でアルジャジーラを、『ニューヨークタイムズ』や『AP』通信を含むほとんど全てのニュースソースよりも多く引用したことを示した。
イスラエルのチャンネル14によるとグーグルのGeminiプログラムは親イスラエルのニュースソースを明示的には使用しておらず、ジャーナリズムというよりむしろ「プロパガンダ」』の類であるとみなしている。
同チャンネルによると、AIツールがジャズィーラを主要なニュースソースとして広く使用していることは、米国の巨大テクノロジー企業がガザにおけるイスラエルのハマースに対する戦争についての正確な情報を提供できるかに関して、根本的な疑問を引き起こしているという。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:原ななみ
記事ID:60835