レジェプ・タイップ・エルドアン大統領は、9月26日、トルコ語記念日に際して出したメッセージの中で、トルコ語が国民の象徴であり、将来を安心して見据えるための最も重要な手立ての一つであると強調した。
エルドアン大統領は、トルコ語が歴史の中で様々な危機を乗り越えて文明を築いたトルコ国民のアイデンティティを守る上で最も重要な要素であると注意を促し、「訛り、方言、地域差が大きく多様な構造を持つトルコ語は、単にコミュニケーションの手段ではなく、思考の源であり、感情の鏡である。」と述べた。
◾️「わが言語は今日、連帯の精神を強固にする最も確固とした架け橋の一つである」
エルドアン大統領は9月26日のトルコ語記念日に、以下のようにメッセージを寄せた。
「母語であり父なる遺産であるトルコ語は、将来を安全に見据えるのを可能とする、われわれ国民の最も強固な安心材料の一つである。
国民の存在の象徴であり、文化・文明・文学・芸術の共通の帰結である言語は、今日、連帯の精神を強固にする最も確固とした架け橋の一つである。
その歴史の中で様々な危機を乗り越えて、地域を越え、文明を築いたトルコ人の民は、言語の保持しアイデンティティを守り抜いた。語彙の豊富さや表現の力で世界に声を届けてきた。
訛り、方言、地域差が大きく多様な構造を持つトルコ語は、単にコミュニケーションの手段ではなく、思考の源であり、感情の鏡である。我々の詩、民謡、文学、学術作品において我々の言語の優雅さと細やかさは人目を惹くものだ。トルコ語は文化の記憶であり、過去から現在、現在から未来へとつなぐ架け橋である。
わが美しきトルコ語に対し私たちがなすべき最も素晴らしい貢献は、それを正しく使うことと、今日の科学技術や科学用語をトルコ語とめぐり合わせ、私たちの言葉を豊かにさせることであろう。トルコ語を生かす作品を生み出し、学校、メディア、社会生活で言葉に関心を払おう。
この機会に、トルコ語を守り発展させ、この神聖な国民に奉仕するすべての学者、言語研究者、教員、作家、詩人、トルコ語を愛する人々に心より敬意を表し、トルコ語記念日を祝福する。」
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翻訳者:今田杏佳
記事ID:60843