シリア:シリア人ジャーナリストが訴えるアサド体制の罪
2025年09月26日付 al-Quds al-Arabi 紙
■バシャール・アサドを覚えているか
【ファイサル・カースィム】
バッシャール・アサド体制の崩壊からわずか数か月しか経過していないが、60年間に及ぶ虐殺、犯罪、恐怖、戦慄と戦禍は、人々の記憶から電光石火の速さで消え去ってしまったかのようである。まるでシリアが屠られることも、血を流されることも、まるで何百万人もの人々が避難させられることがなかったのように。端的に言うと、バッシャール・アサドは忘却されたのだ!
より犯罪的であった父から権力を継承し、国全体を公然とした虐殺場に変えたこの犯罪者は、今や公の議論から姿を消した。想像を絶する彼の犯罪を口にする者はもはや誰もいない。シリア国内のキャンプと国外の亡命先を行き来する1,500万人のシリア人。樽爆弾、ロケット弾、砲撃、空爆によって殺害された100万人以上の殉教者たち。諜報機関の地下室で徐々に姿を消した数十万人の被拘束者たち。そして、ほんの数人しか生きて戻ることはなかった。グータ、ハーン・シャイフーン、ヒムスで眠っていた子供たちを窒息死させた化学兵器。ナチスでさえ決して犯すことのなかった犯罪である。
シリアの都市の4分の3は完全に、あるいはほぼ完全に破壊され、地域全体が跡形もなく破壊された。国家経済全体が略奪され、かつて資源と人口が豊かだったシリアは、世界で最も貧しい国の一つになってしまった。まるで何も起こらなかったかのように。
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翻訳者:後藤璃乃
記事ID:60880